“要衝”の読み方と例文
読み方割合
ようしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに、太宰府や博多の要衝ようしょうもこうおさえたからには、これ以上、尊氏方へころぶ馬鹿もあるまい。また地理的に行けもしない。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幕府の当途者及び要衝ようしょうに立つ能吏のうりは、彼が一方においては尊攘党の望を負い、他方においては英才賢明なるの為人ひととなりを聞き、彼に思を属したり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
自然伏見は京大阪を結ぶ要衝ようしょうとして奉行所ぶぎょうしょのほかに藩屋敷が置かれ、荷船問屋の繁昌はんじょうはもちろん、船宿も川の東西に数十軒、乗合の三十石船が朝昼晩の三度伏見の京橋を出るころは
(新字新仮名) / 織田作之助(著)