“なうり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
脳裡42.9%
菜売28.6%
嚢里14.3%
腦裏14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
運命は君にとつて姿なき同伴者である。時には君の脳裡なうりに運命は巣くふ。或るときは君の心臓に宿る。
老残 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
菜売なうりがそこで焼死んだてばよ。)
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
霞亭は是より先八月十七日に嚢里なうりの家に歿した。墓表に「居丸山邸舎三年、罹疾不起、実文政癸未八月十七日、享年四十四、葬巣鴨真性寺」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
当時霞亭は既に江戸嚢里なうりの家に歿してより九十五日を経てゐた。妻井上氏きやう神辺かんなべに帰る旅が殆ど果てて、「帰宅明日にあり」と云ふことになつてゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
其有耶無耶そのうやむやになつた腦裏なうりに、なほ朧朦氣おぼろげた、つきひかりてらされたる、くろかげのやうなへや人々ひと/″\こそ、何年なんねんことく、かゝ憂目うきめはされつゝりしかと
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)