“神辺”の読み方と例文
読み方割合
かんなべ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茶山は神辺かんなべに還つた後、「帰後入城途上」の作がある。「官駅三十五日程。鶯花随処逐春晴。今朝微雨家林路。筍※徐穿暗緑行。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
神辺かんなべに宿つてゐて菅茶山の筆にのぼせられたのは三十二歳即歿前二載、田能村竹田に老母を訪はれたのは歿後七載であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
後に伊沢信平さんの所蔵の書牘を見ると、茶山は神辺かんなべに来り寓してゐる頼久太郎ひさたらうの事を蘭軒に報ずるに、恰も蘭軒未知の人を紹介するが如くである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)