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続
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つづき
ふりがな文庫
“
続
(
つづき
)” の例文
旧字:
續
この話にもちょっとした
続
(
つづき
)
がある。二、三年前、私は或る方面からの委託研究のことで、○○
廠長
(
しょうちょう
)
という偉い人に会ったことがある。
寺田先生の追憶:――大学卒業前後の思い出――
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
しかもお雪が宿の庭
続
(
つづき
)
、
竹藪
(
たけやぶ
)
で
住居
(
すまい
)
を隔てた空地、直ちに山の裾が迫る処、その昔は
温泉
(
ゆ
)
が
湧出
(
わきで
)
たという、
洞穴
(
ほらあな
)
のあたりであった。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
前の歌の
続
(
つづき
)
で、憶良が旅人の心に同化して旅人の妻を悼んだものである。
楝
(
おうち
)
は即ち
栴檀
(
せんだん
)
で、初夏のころ薄紫の花が咲く。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
昨夜
(
ゆうべ
)
書きかけた里へやる手紙の
続
(
つづき
)
を書こうと思って、筆を
執
(
と
)
りかけた彼女は、いつまで
経
(
た
)
っても、夫婦仲よく暮しているから安心してくれという意味よりほかに
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
歌麿は三枚
続
(
つづき
)
五枚続また七枚続の如き
大
(
だい
)
なる板画を制作したる後、一枚絵にてその数六枚七枚十枚十二枚、時には二十余種にて一組の
画帖
(
がじょう
)
となるべきものを
夥
(
おびただ
)
しく描きたり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
勝手な処で、山の下へ、
藪
(
やぶ
)
へ入って見えなくなったのが——この山
続
(
つづき
)
のようですから、白鷺の飛んだ方角といい、
社
(
やしろ
)
のこのあたりか。ずッと奥になると言いますね、大沼か。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
藤尾は黙って最前小野さんから借りた書物を開いて
続
(
つづき
)
を読んでいる。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
先生
葎
(
むぐら
)
ではございますが、庭も少々、裏が山
続
(
つづき
)
で風も
佳
(
よし
)
、
市
(
まち
)
にも隔って気楽でもございますから御保養かたがたと、たって勧めてくれたのが、同じ教子の内に頭角を抜いて
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
時ならず、花屋が庭
続
(
つづき
)
の
藪
(
やぶ
)
の際に、かさこそ、かさこそと
響
(
ひびき
)
を伝えて、ややありて一面に広々として草まばらな赤土の山の
裾
(
すそ
)
へ、残月の影に照らし出されたのは、小さい白い塊である。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
立込んだ家
続
(
つづき
)
だから、あっちこち、二階の欄干に、
紅
(
あか
)
い裏が
飜
(
ひるがえ
)
り、
水紅色
(
ときいろ
)
を扱った、ほしものは
掛
(
かか
)
っていても、陰が
籠
(
こも
)
って湿っぽい、と云う
中
(
うち
)
にも、
掻巻
(
かいまき
)
の袖には枕が包まれ、布団の
綴糸
(
つづりいと
)
に
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一体堀割の土手
続
(
つづき
)
で、これから
八幡
(
はちまん
)
前へ出る蛇の
蜿
(
うね
)
った形の
一条
(
ひとすじ
)
道ですがね、
洲崎
(
すさき
)
へ無理
情死
(
しんじゅう
)
でもしに行こうッて奴より外、夜分は人通のない処で、場所柄とはいいながら、その火事にさえ
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
新版ものの表紙、錦絵の三枚
続
(
つづき
)
、二枚合せ、一枚もの、
就中
(
なかんずく
)
飼鶏がぱっと色彩を放って、金、銀、
翠
(
みどり
)
、
紅
(
くれない
)
、紫、あらゆる色のここに相応ずる中に、墨絵に
肖
(
に
)
たる立姿は、一際水が垂りそうである。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
続
常用漢字
小4
部首:⽷
13画
“続”を含む語句
連続
立続
続々
引続
接続
手続
続紀
相続
継続
呼続
追続
持続
打続
続日本紀
断続
相続人
地続
居続
延続
続様
...