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穿索
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せんさく
ふりがな文庫
“
穿索
(
せんさく
)” の例文
「ありません。」と、丸山はすぐに
頭
(
かぶり
)
をふった。「無論に手分けをしていろいろに
穿索
(
せんさく
)
したんですけれど、影も形もみえません。 ...
麻畑の一夜
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
しかし百五号室における第一夜以来、二度とその気の毒な男の顔を見なかったので、僕は彼について面倒な
穿索
(
せんさく
)
をせずに済んだ。
世界怪談名作集:13 上床
(新字新仮名)
/
フランシス・マリオン・クラウフォード
(著)
これは不思議な行動というべきで、北極の狐は一般に人間をまったく知らず、また
穿索
(
せんさく
)
好きの性質であるので、容易に捕えられるほど非常に慣れ近づくものであるからである。
世界怪談名作集:09 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
此故に小説は決して事実の研究、科学的の
穿索
(
せんさく
)
なくして書き得べきものに非ず。然るに之に命ずるに純文学てふ空名を以てし、不研究なる想像の城中に立籠らんとするは
卑怯
(
ひけふ
)
なりと云ふに在りき。
透谷全集を読む
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
今店先で誰れやらがよろしく言ふたと他の女が言傳たでは無いか、いづれ面白い事があらう何とだといふに、あゝ貴君もいたり
穿索
(
せんさく
)
なさります、馴染はざら一面、手紙のやりとりは反古の取かへツこ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
が、
彼
(
かれ
)
は
果
(
はた
)
して
鼬
(
いたち
)
か
狸
(
たぬき
)
か、
或
(
あるい
)
は人の
悪戯
(
いたずら
)
かと
種々
(
いろいろ
)
に
穿索
(
せんさく
)
したが、
遂
(
つい
)
に其正体を見出し得なかつた。
宿
(
やど
)
の者は
飽
(
あく
)
までも鼬と信じてゐるらしいとの事。
雨夜の怪談
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
今店先で
誰
(
た
)
れやらがよろしく言ふたと
他
(
ほか
)
の女が
言伝
(
ことづて
)
たでは無いか、いづれ面白い事があらう何とだといふに、ああ
貴君
(
あなた
)
もいたり
穿索
(
せんさく
)
なさります、馴染はざら一面、手紙のやりとりは
反古
(
ほご
)
の取かへツこ
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
冗談まじりにいろいろ
穿索
(
せんさく
)
すると、氷垣も結局降参して、実は姉娘のお政とは秘密の関係が無いでもないが、妹のお時とは何の関係もないと白状した。
怪獣
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
今
(
いま
)
店先
(
みせさき
)
で
誰
(
た
)
れやらがよろしく
言
(
い
)
ふたと
他
(
ほか
)
の
女
(
おんな
)
が
言傳
(
ことづて
)
たでは
無
(
な
)
いか、いづれ
面白
(
おもしろ
)
い
事
(
こと
)
があらう
何
(
なん
)
とだといふに、あゝ
貴君
(
あなた
)
もいたり
穿索
(
せんさく
)
なさります、
馴染
(
なじみ
)
はざら一
面
(
めん
)
、
手紙
(
てがみ
)
のやりとりは
反古
(
ほご
)
の
取
(
とり
)
かヘツこ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「海から来るならば格別、もし山から来るならば足跡のつづいていない筈はない。
根
(
こん
)
よくそれを
穿索
(
せんさく
)
してみろ。」
馬妖記
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
この話は特に調査や
穿索
(
せんさく
)
をしたわけではなく、すべて私のおぼつかない記憶をたどって、自分の見聞にかかる事件のみを語るのであるから、自然の結果として
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
こういうむずかしい
穿索
(
せんさく
)
になりますと、浅学のわれわれにはとても判りませんから、ともかくも昔から言い伝えの通りに、晋の干宝の撰ということに致して置いて
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ここらの
町家
(
まちや
)
は裏手に庭や
空地
(
あきち
)
を
有
(
も
)
っているのが
習
(
ならい
)
であるから、巡査等は
同家
(
どうけ
)
に
踏込
(
ふみこ
)
んで
先
(
ま
)
ず裏庭を
穿索
(
せんさく
)
した。が、縁の下にも庭の隅にも重太郎の姿は見えなかった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
種々に手を尽くして
穿索
(
せんさく
)
したが、遂にその端緒を探り出し得ないので、もう思い切って帰ろうかと思案しながら、付近の町をぼんやりと歩いていると、町のまんなかで盲目の老人に逢った。
中国怪奇小説集:15 池北偶談(清)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
こんなたぐいを
穿索
(
せんさく
)
したら、各地方にいろいろの面白いものがありましょう。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
詰合
(
つめあい
)
の武士も怪しんで
種々
(
いろいろ
)
に
詮議
(
せんぎ
)
穿索
(
せんさく
)
して見たが、更にその仔細が分らず、気の弱い女共は
肝
(
きも
)
を冷して日を送っている中に、右の家鳴震動は十日ばかりで
歇
(
や
)
んだかと思うと、今度は石が降る。
池袋の怪
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
詳しく調べたならば、その当時まだほかにもいろいろの出来事があったかも知れないが、学校時代のわたしは
斯
(
こ
)
うした問題に就いてあまり多くの興味をもっていなかったので、別に
穿索
(
せんさく
)
もしなかった。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そうなると又おせっかいに此女の身許を
穿索
(
せんさく
)
するものがある。
三浦老人昔話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
穿
漢検準1級
部首:⽳
9画
索
常用漢字
中学
部首:⽷
10画
“穿”で始まる語句
穿
穿鑿
穿物
穿孔
穿替
穿孔機
穿山甲
穿下
穿過
穿当