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私
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そつ
ふりがな文庫
“
私
(
そつ
)” の例文
「わたし何だか急に来て見たくなつて、
私
(
そつ
)
と
脱出
(
ぬけだ
)
して来たの。まさかこんなに遠い処とは思はないでせう、来てみて驚いてしまつたわ。」
或売笑婦の話
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
抽斗
(
ひきだし
)
を
透
(
すか
)
して、
私
(
そつ
)
と
背負揚
(
しよいあげ
)
を
引張出
(
ひつぱりだ
)
して
見
(
み
)
ると、
白粉
(
おしろい
)
やら
香水
(
かうすゐ
)
やら、
女
(
をんな
)
の
移香
(
うつりが
)
が
鼻
(
はな
)
に
通
(
かよ
)
つて、
私
(
わたし
)
の
胸
(
むね
)
は
妙
(
めう
)
にワク/\して
来
(
き
)
た。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
或日の午後、彼女は
私
(
そつ
)
と
新造
(
しんぞ
)
に其事を話して、
廓
(
くるわ
)
を脱け出ると土産物を少し
調
(
とゝの
)
へて、両国から汽車に乗つた。
或売笑婦の話
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
恁
(
か
)
う
言
(
い
)
ふと、
或
(
あるひ
)
は
嗤
(
わら
)
ふ
人
(
ひと
)
があるかも
知
(
し
)
れぬ。が、
其
(
それ
)
は
秘密
(
ひみつ
)
がなかつた
折
(
をり
)
のことで、
若
(
も
)
し
有
(
あ
)
つたら、
其
(
それ
)
こそ
大事
(
だいじ
)
だ。
私
(
わたし
)
は
寧
(
むし
)
ろ
此不安
(
このふあん
)
を
消
(
け
)
すために、
私
(
そつ
)
と四
畳半
(
でふはん
)
へ
忍込
(
しのびこ
)
んだ。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
加之
(
それに
)
用心深
(
ようじんぶか
)
い
其神経
(
そのしんけい
)
は、
何時
(
いつ
)
彼
(
か
)
の
背負揚
(
しよいあげ
)
を
見
(
み
)
て、
手紙
(
てがみ
)
に
触
(
さは
)
つた
私
(
わたし
)
の
手
(
て
)
の
匂
(
にほひ
)
を
嚊
(
か
)
ぎつけ、
或晩
(
あるばん
)
妻
(
つま
)
が
湯
(
ゆ
)
に
入
(
い
)
つた
留守
(
るす
)
に、
私
(
そつ
)
と
背負揚
(
しよいあげ
)
を
出
(
だ
)
して
見
(
み
)
ると、
手紙
(
てがみ
)
はもう
中
(
なか
)
には
無
(
なか
)
つた。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
“私”の意味
《人称代名詞》
(わたし、わたくし)一人称。
(出典:Wiktionary)
“私”の解説
私(し、わたくし)は、仕事場などの社会的集団の中における人間の属性と対比して、一個人としての属性を示すときに用いられる言葉である。
この意味における反対語は公(こう、おおやけ)である。例えば、「私用」は仕事に関係のない行動や物品を指し、「公用」はもっぱら仕事上の行動や仕事に用いる物品を指す。
(出典:Wikipedia)
私
常用漢字
小6
部首:⽲
7画
“私”を含む語句
私等
私語
私達
私通
私生児
私共
私宅
私室
私娼
私部
私刑
私窩子
歇私的里
私娼窟
私曲
私家
私怨
私事
私淑
私方
...