-
トップ
>
-
砂地
>
-
すなぢ
かくてたとへば
群鶴の、一部はリフエの
連山にむかひ、また一部は
砂地にむかひ、
此氷を
彼日を厭ひて飛ぶごとく 四三—四五
手が、
砂地に
引上げてある
難破船の、
纔かに
其形を
留めて
居る、三十
石積と
見覺えのある、
其の
舷にかゝつて、
五寸釘をヒヤ/\と
掴んで、また
身震をした。
旦那、私には
砂地と濱の香しか致しません。それは
金雀花ぢやあ御座いませんか、風で
忍冬の蔓に
絡んだのです。色が褪めて、黄ばんで
醜いぢや御座いませんか。
鶺鴒ひねもす岩に尾をたたき
砂地だんだんくれにけるかな
私は或日、
砂地の
影へ身を
潜めて
下駄はさつきから
砂地を
驅ける
内に、いつの
間にか
脱いでしまつて、
跣足である。
冷こく、
宛然網の
下を、
水が
潛つて
寄せ
來るやう、
砂地に
立つてても
身體が
搖ぎさうに
思はれて、
不安心でならぬから、
浪が
襲ふとすた/\と
後へ
退き、
浪が
返るとすた/\と
前へ
進んで