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しるひと
ふりがな文庫
“
知人
(
しるひと
)” の例文
十萬世界の大地のちりは
知人
(
しるひと
)
もありなん。
法華經
(
ほけきやう
)
一
字
(
じ
)
供養の
功徳
(
くどく
)
は
知
(
しり
)
がたしとこそ
佛
(
ほとけ
)
はとかせ給て
候
(
さふら
)
へ、
此
(
これ
)
をもて御心あるべし。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
或るとき伊澤氏で、
蚊母樹
(
いすのき
)
で作つた
櫛
(
くし
)
を澤山に病家から貰つたことがある。榛軒は壽阿彌の姪に
誂
(
あつら
)
へて、それに蒔繪をさせ、
知人
(
しるひと
)
に配つた。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
わが昔の
知人
(
しるひと
)
の僅に生き殘れるは、
西班牙
(
スパニア
)
磴
(
とう
)
の下なるペツポのをぢのみにて、その「ボン、ジヨオルノ」(好日)の語は猶久しく行人の耳に響くなるべし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
聞
(
きゝ
)
段々厚き御世話に相成る事千萬忝けなし私し共に江戸は始めてなれば一
向
(
かう
)
不案内
(
ふあんない
)
にて
知人
(
しるひと
)
とても更に是なしと云ければ長兵衞は
首
(
くび
)
を
傾
(
かたむ
)
け夫では
先
(
まづ
)
私しが此事御世話を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
御恨
(
おうら
)
み申は
罪
(
つみ
)
のほども
恐
(
おそ
)
ろしゝ
何
(
なに
)
ごとも
殘
(
のこ
)
さず
忘
(
わす
)
れてお
主
(
しう
)
さまこそ二
代
(
だい
)
の
御恩
(
ごおん
)
なれ
杉原
(
すぎはら
)
三
郎
(
らう
)
といふお
人
(
ひと
)
元來
(
もとより
)
のお
知人
(
しるひと
)
にもあらず
况
(
まし
)
てや
契
(
ちぎ
)
りし
事
(
こと
)
も
何
(
なに
)
もなし
昨日今日
(
きのふけふ
)
逢
(
あひ
)
しばかり
若
(
し
)
かもお
主
(
しう
)
さまの
戀人
(
こひびと
)
に
未練
(
みれん
)
のつながる
筈
(
はづ
)
はなし
御縁
(
ごゑん
)
首尾
(
しゆび
)
よく
整
(
とゝ
)
のへて
睦
(
むつ
)
ましく
暮
(
くら
)
し
給
(
たま
)
ふを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
矢島
優善
(
やすよし
)
は本所緑町の家を引き払って、武蔵国
北足立郡
(
きたあだちごおり
)
川口
(
かわぐち
)
に移り住んだ。
知人
(
しるひと
)
があって、この土地で医業を営むのが有望だと勧めたからである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
そが間には軍服に
假髭
(
つけひげ
)
したる羅馬美人ありて、街上なる
知人
(
しるひと
)
に「コンフエツチイ」の
丸
(
たま
)
を
擲
(
なげう
)
てり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
知人
(
しるひと
)
なしに、怪しうこと物にやいひ下されんぞそれもよしや。
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
また老いさらぼいたる本人のためにも、長途の旅をして
知人
(
しるひと
)
のない
遠国
(
えんごく
)
に往くのはつらいのである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
ある日天気が好くて海が
穏
(
おだやか
)
なので、香以は浜辺に出ていた。そこへ一隻の舟が著いて、中から江戸の相撲が大勢出た。香以が物めずらしさに顔を見ると、小結以上の
知人
(
しるひと
)
もいた。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
某
(
それ
)
の年の暮の事であつた。伊沢氏では餅搗をした翌日近火に遭つた。
知人
(
しるひと
)
が多く駆け附けた中に、数日前に
暇
(
いとま
)
を遣つた仲間が一人交つてゐた。火は幸に伊沢の家を延焼するに及ばなかつた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“知人”の意味
《名詞》
知人(ちじん、しりうと)
お互いに知っている人。知り合い。
(出典:Wiktionary)
知
常用漢字
小2
部首:⽮
8画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“知人”で始まる語句
知人岬
知人方