“しるひと”の漢字の書き方と例文
語句割合
知人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きゝ段々厚き御世話に相成る事千萬忝けなし私し共に江戸は始めてなれば一かう不案内ふあんないにて知人しるひととても更に是なしと云ければ長兵衞はくびかたむけ夫ではまづ私しが此事御世話を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御恨おうらみ申はつみのほどもおそろしゝなにごとものこさずわすれておしうさまこそ二だい御恩ごおんなれ杉原すぎはららうといふおひと元來もとよりのお知人しるひとにもあらずましてやちぎりしことなにもなし昨日今日きのふけふあひしばかりかもおしうさまの戀人こひびと未練みれんのつながるはづはなし御縁ごゑん首尾しゆびよくとゝのへてむつましくくらたまふを
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
矢島優善やすよしは本所緑町の家を引き払って、武蔵国北足立郡きたあだちごおり川口かわぐちに移り住んだ。知人しるひとがあって、この土地で医業を営むのが有望だと勧めたからである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)