十月の十二日は慶喜が政権奉還のことを告げるために、大小目付以下の諸有司を二条城に召した日である。一同の驚きはなかった。
目付に目をつけるがために目付を置き、監察を監察するがために監察を命じ、結局なんの取締りにもならずしていたずらに人の気配を損じたるの奇談は、古今にその例はなはだ多し。
“目付”の解説
目付(めつけ)・目付役(めつけやく)とは、日本史において監察を務める役を指す。
江戸幕府および諸藩における職名の1つ。転じて、ある人物が不行跡をしないよう見張る側近のこと。本項にて解説。
または軍目付(いくさめつけ)。戦場での将兵の監視役、戦国大名が配下が合戦中の勝手な行動を取らないようにする見張り、合戦後の論功行賞を行うため、一番槍や首実検をするなど勲功を確認する役職として設けた職名の一つ。軍目付は幕末ごろには軍監とも呼ばれた。
他に、武道などにおいて相対したときの相手に対する着眼点を指す。
(出典:Wikipedia)
他に、武道などにおいて相対したときの相手に対する着眼点を指す。
(出典:Wikipedia)