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た
ふりがな文庫
“
發
(
た
)” の例文
新字:
発
發
(
た
)
つことになるかも知れんのですし、それによしんば財産があるにしたところが、それでなくても隨分と出費がかさみましたんでねえ……
永遠の夫
(旧字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
信吾の不意に
發
(
た
)
つて以來、富江は長い手紙を三四度東京に送つた。が、葉書一本の返事すらない。そして富江は
不相變
(
あひかはらず
)
何時でも
噪
(
はしや
)
いでゐる。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
彼女は、夜の中にソーンフィールド莊を
發
(
た
)
つたのです。搜索は總て徒勞に終りました。國中殘る隈なく探しても、一片の
手掛
(
てがゝ
)
りも得られなかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
さう思ふ私は、多くの興味をかけて東京を
發
(
た
)
つて來たと同時に、一方には旅の不自由を懸念しないでもなかつた。地名のむづかしさには、まづ苦しむ。
山陰土産
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
櫻
(
さくら
)
のわくら
葉
(
ば
)
のぱら/\と
落
(
お
)
ちかゝるにさへ、
婦
(
をんな
)
は
聲
(
こゑ
)
を
發
(
た
)
て、
男
(
をとこ
)
はひやりと
肝
(
きも
)
を
冷
(
ひや
)
して
居
(
ゐ
)
るのであつた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
其處
(
そこ
)
より
發
(
た
)
たして、
當藝
(
たぎ
)
の
野
(
の
)
四
の上に到ります時に、詔りたまはくは、「吾が心、恆は
虚
(
そら
)
よ
翔
(
かけ
)
り行かむと念ひつるを
五
、今吾が足え歩かず、たぎたぎしく
六
なりぬ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
都にも
爲殘
(
しのこ
)
したる用事多きに、
明日
(
あす
)
はいかにしても此處を
發
(
た
)
たん。只
一夜
(
ひとよ
)
の宿りを……とのみ。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
十二日の晩たしか九時いくらの汽車で鎌倉驛を
發
(
た
)
つて來たらしいのですが、鎌倉署の部長さんだと思ふ、名刺には巡査飯田榮安氏とありますが、この方に發車まで見送られ
椎の若葉
(旧字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
秋まひる野には火花の
發
(
た
)
つ見えて機關銃の音のたたたとひびけり
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
(一年に三四囘しか見られない大きな船が
發
(
た
)
つのだから。)
環礁:――ミクロネシヤ巡島記抄――
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
發
(
た
)
つて來る時には、必ず、アノ廣い胸の底の、大きい重い悲痛を、滯りなく出す樣な汽笛を誰憚らず鳴らした事であらう。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
つまりあなたが
發
(
た
)
って行ってしまわれたあとで、追憶にふさわしい靜かな折々に、あなたのことを思い浮かべながら
永遠の夫
(旧字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
「何も彼も片をつけてしまつた。私たちは明日、教會から歸つて後半時間以内に、ソーンフィールドを
發
(
た
)
ちませう。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
そして無理算段をしては、細君を遠い郷里の
實家
(
さと
)
へ金策に
發
(
た
)
たしてやつたのであつた。……
子をつれて
(旧字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
朝曇りのした空もまだすゞしいうちに、大阪の宿を
發
(
た
)
つたのは、七月の八日であつた。
山陰土産
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
薄月夜とどろ火の
發
(
た
)
つたちまちをおのれ
爆
(
は
)
ぜ飛び兵微塵なり
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
汽船
(
ふね
)
は此の島を夜半に
發
(
た
)
つ。それ迄汐を待つのである。
環礁:――ミクロネシヤ巡島記抄――
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
すなはち
日向
(
ひむか
)
一
より
發
(
た
)
たして、筑紫に
幸
(
い
)
でましき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
結局「勝手になれ」と言ふ事になつて、信吾は言ひがたい不愉快と憤怒を抱いてふいと
發
(
た
)
つた。それは午後の二時過。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
邸
(
やしき
)
の集りは散つて、ロチスター氏は三週間前
倫敦
(
ロンドン
)
に向つて
發
(
た
)
つた。しかしもう二週間のうちに歸つて來る筈だつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「どうも用件がのびのびになりましてね。しかし、——とにかく椅子は手に入れましたよ、しかもそれが昇進なんでしてね。明後日は必らず
發
(
た
)
つつもりです。」
永遠の夫
(旧字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
七月の十日は早く岩井の宿を
發
(
た
)
つて來て、浦富海岸で時を送ることにした。
山陰土産
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
大君のけふみそなはす軍馬なれ
蹄
(
ひづめ
)
の音もさやかに
發
(
た
)
つべし
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「
奈何
(
どう
)
爲よう。奈何爲よう。」と、終ひには少し
懊
(
ぢれ
)
つたくなつて來て、愈々以て決心が附かなくなつた。と、言つて、
發
(
た
)
たうといふ氣は微塵もないのだ。
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
先方
(
あつち
)
へ行くなと思へば、先方へ行く樣に見える。何處の港を
何日
(
いつ
)
發
(
た
)
つて、何處の港へ何日着くのか。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
(何處から來て何處へ行くのか知らないが、路銀の
補助
(
たし
)
に賣つて歩くといふ安筆を、松太郎も勸められて一本買つた。)——その二人は
既
(
も
)
う
發
(
た
)
つて了つて穢ない室の
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
凾館を
發
(
た
)
つ汽車汽船が便毎に「燒出され」の人々を滿載してゐた頃で、其等の者が續々入込んだ爲に、札幌にも小樽にも既う一軒の貸家も無いといふ噂もあり、且は又
札幌
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
信吾は少し言ひ淀んで、『昨日
發
(
た
)
つ時にね、松原君が上野まで見送りに來て呉れたんだ……。』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“發(
発
)”の解説
発(發、はつ)は、夏朝の第16代帝。『史記』などにあるように、一般には帝桀の父は帝発とされているが、一説には帝桀の兄という。
即位後、諸々の夷が発の門前に来て、舞を披露したという。
第16代
(出典:Wikipedia)
發
部首:⽨
12画
“發”を含む語句
發見
出發
發表
發言
發掘
發揮
利發
發端
發心
大發掘
新發意
發熱
蒸發
發足
發明者
發起
發火
誘發
挑發
發奮
...