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琅玕
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らうかん
ふりがな文庫
“
琅玕
(
らうかん
)” の例文
色
(
いろ
)
を
五百機
(
いほはた
)
の
碧緑
(
あをみどり
)
に
織
(
お
)
つて、
濡色
(
ぬれいろ
)
の
艶
(
つや
)
透通
(
すきとほ
)
る
薄日
(
うすひ
)
の
影
(
かげ
)
は——
裡
(
うち
)
に
何
(
なに
)
を
棲
(
す
)
ますべき——
大
(
おほい
)
なる
琅玕
(
らうかん
)
の
柱
(
はしら
)
を
映
(
うつ
)
し、
抱
(
いだ
)
くべく
繞
(
めぐ
)
るべき
翡翠
(
ひすゐ
)
の
帳
(
とばり
)
の
壁
(
かべ
)
を
描
(
ゑが
)
く。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
青白いその薄明りのなかに、幾本かの青竹が、
琅玕
(
らうかん
)
のやうな滑かなつめたい肌をして、行儀よく真直に立つてゐる。
独楽園
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
琅玕
(
らうかん
)
もて
削
(
けづ
)
り成せるが如し。これに登らんと欲すれば、巖扉
密
(
みつ
)
に鎖して進むべからず。
推
(
すゐ
)
するに、こは天堂に到る
階級
(
きざはし
)
にして、其門扉は我が爲めに開かざるならん。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
たとふれば
鑛脈
(
くわうみやく
)
にひそむ
琅玕
(
らうかん
)
か愚昧の中に叡智光れる
和歌でない歌
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
二もとの
橄欖
(
かんらん
)
しげる
琅玕
(
らうかん
)
の亭の四方を船かよひけり
舞姫
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
琅玕
(
らうかん
)
の
断崖
(
きりぎし
)
づたひ
投網
(
とあみ
)
うつ
漁
(
いさり
)
の
翁
(
おぢ
)
の
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
其
(
そ
)
の
山
(
やま
)
が
崩
(
くづ
)
れたので、
當時
(
たうじ
)
大地震
(
おほぢしん
)
の
觸頭
(
ふれがしら
)
と
云
(
い
)
つた
場所
(
ばしよ
)
の、
剩
(
あまつさ
)
へ
此
(
こ
)
の
四五日
(
しごにち
)
、
琅玕
(
らうかん
)
の
如
(
ごと
)
き
蘆
(
あし
)
ノ
湖
(
こ
)
の
水面
(
すゐめん
)
が
風
(
かぜ
)
もなきに
浪
(
なみ
)
を
立
(
た
)
てると、うはさした
機
(
をり
)
であつたから。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
琅玕
(
らうかん
)
のやうな白い幹
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
琅
漢検1級
部首:⽟
11画
玕
部首:⽟
7画
“琅玕”で始まる語句
琅玕洞
琅玕色
琅玕荘
琅玕殿裡
琅玕翡翠