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しよくだい
ふりがな文庫
“
燭臺
(
しよくだい
)” の例文
新字:
燭台
ります——いや一度手代の吉三郎が
燭臺
(
しよくだい
)
を持つて參りました。なア、吉三郎どん、あれは私が用便に立つた後かな、それとも歸つてからかな
銭形平次捕物控:231 鍵の穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
私は二階へ上らうと
燭臺
(
しよくだい
)
へ灯をつけたが、ダイアナは先づ馭者にお禮をやるやうにと親切に云ひつけて、それが濟むと二人は私に從いて來た。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
飮
(
の
)
めば
飮
(
の
)
むほど
顏色
(
かほいろ
)
の
蒼
(
あを
)
ざめて
行
(
ゆ
)
くのが、
燭臺
(
しよくだい
)
の
火
(
ひ
)
のさら/\する
中
(
なか
)
に、
凄
(
すご
)
いやうな
感
(
かん
)
じを
玄竹
(
げんちく
)
に
與
(
あた
)
へた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
五百丁の
巴
(
ともゑ
)
もぐさをホグして、祖母の背中の方へ
𢌞
(
まは
)
ると、小さい
燭臺
(
しよくだい
)
へ蝋燭をたて、その火をお線香にうつして、まづ第一のお灸を線香でつらぬき、口の中でブツブツ言つて
お灸
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
催
(
もよほ
)
しける然るに其夜
亥
(
い
)
の
刻
(
こく
)
とも
覺敷頃
(
おぼしきころ
)
風
(
かぜ
)
もなくして
燭臺
(
しよくだい
)
の
燈火
(
ともしび
)
ふツと
消
(
き
)
えければ伊賀亮
不審
(
ふしん
)
に思ひ
天文臺
(
てんもんだい
)
へ
登
(
のぼ
)
りて
四邊
(
あたり
)
を
見渡
(
みわた
)
すに總て
海邊
(
かいへん
)
は數百
艘
(
そう
)
の船にて
取圍
(
とりかこ
)
み
篝
(
かゞり
)
を
焚
(
たき
)
品川灣を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
ハツと氣が附いて
四方
(
あたり
)
を見ると、床の間の左右に据ゑた
燭臺
(
しよくだい
)
の百目
蝋燭
(
らふそく
)
が、二本共消えて居た。雨戸の隙間からは、朝の薄い光が射し込んで居る。
銭形平次捕物控:204 美女罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
刧
(
おび
)
やかし味方に付る時は
江戸表
(
えどおもて
)
へ
名乘
(
なのり
)
出
(
いづ
)
るに必ず
便利
(
べんり
)
なるべしと不敵にも思案を定め彼奧座敷に至り
燭臺
(
しよくだい
)
に
灯
(
あか
)
りを
點
(
とも
)
し
茵
(
しとね
)
の上に
欣然
(
きんぜん
)
と座を
占
(
し
)
め
胴卷
(
どうまき
)
の金子は
脇
(
わき
)
の臺に
差置
(
さしお
)
き所持の二品を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
八疊と六疊を打ち拔いて、
燭臺
(
しよくだい
)
が四つ、平次の前にはお染とお今。その横には和七と仙之助。親類方はその後ろへ、奉公人はその横に並びました。
銭形平次捕物控:110 十万両の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
吐散せしが多兵衞は
終
(
つひ
)
に
堪
(
こら
)
へ
兼
(
かね
)
直立
(
つゝたち
)
さま茲な馬鹿八めと既に
飛掛
(
とびかゝ
)
らんと
爲
(
す
)
るを目玉も同く立上り
小癪
(
こしやく
)
な
汝
(
おの
)
れが
否
(
いや
)
汝がと打て
掛
(
かゝ
)
れば此方も
負
(
まけ
)
ず
仲間喧嘩
(
なかまげんくわ
)
のどツたばた
燭臺
(
しよくだい
)
を踏倒すやら煙草盆を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
燭臺
(
しよくだい
)
を人數ほど並べて、秋の夜の薄冷えを火桶に
凌
(
しの
)
ぎ乍ら、相談は次第に
纒
(
まと
)
まりかけてをりました。
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
死んだお半の足で
蹴上
(
けあ
)
げたらしく、滅茶々々に崩れた佛壇、
燭臺
(
しよくだい
)
の
蝋燭
(
らふそく
)
は不思議に無事で、これは半分ほどを殘して消してありますが、その前に引つくり返つたお半は
銭形平次捕物控:182 尼が紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
角隱しを取つて
晒布
(
さらし
)
を顏に掛けてありますが、血に
塗
(
まみ
)
れた花嫁衣裝もそのまゝ、祝言の部屋から持つて來たらしい
燭臺
(
しよくだい
)
の百目
蝋燭
(
らふそく
)
に左右から晴れがましく照らし出されて
銭形平次捕物控:200 死骸の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ハツと思つて手を退ると、
背後
(
うしろ
)
にあつたもう一基の
燭臺
(
しよくだい
)
も引繰り返つてしまひます。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
狹い部屋に、行燈が一つ、
燭臺
(
しよくだい
)
が二つ、銘々の表情まではつきり讀める中に
銭形平次捕物控:278 苫三七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「待つて下さい。幸ひ
土竈
(
へつゝひ
)
が見えるやうだ、火打箱か
燭臺
(
しよくだい
)
があるでせう」
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
燭臺
(
しよくだい
)
は何處に置いてあつたんです。板倉屋の旦那は何處に居ました」
銭形平次捕物控:054 麝香の匂ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
燭臺
(
しよくだい
)
を取拂はせたのは?」
銭形平次捕物控:054 麝香の匂ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
燭
漢検準1級
部首:⽕
17画
臺
部首:⾄
14画
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燭臺下暗