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深雪
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みゆき
ふりがな文庫
“
深雪
(
みゆき
)” の例文
除くためにあきらめるといってやったけれど、私にはどうしてもあきらめられない、私は朝顔日記の
深雪
(
みゆき
)
や、袖萩のような強い恋を
青春の息の痕
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
思へば六とせそのかみに、
妙
(
たへ
)
の
御法
(
みのり
)
ををさめんと、わが
故郷
(
ふるさと
)
を後にして、
深雪
(
みゆき
)
の山に
旅寝
(
たびね
)
して、ボウダの国に入りにしが、今また雪の山に来て
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
文楽座で見た朝顔日記の
宇治
(
うじ
)
の場面、———人形の
深雪
(
みゆき
)
と
駒沢
(
こまざわ
)
とが屋形船の中でささやきを交す情景を知っているだけで、妙子が云ったように友禅の
振袖
(
ふりそで
)
などを着て
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
それでは昔からの日本の婦人で誰が一番好きだ、と言われますと、これは風俗からではなくて心の現われからという風に思われますが、私は朝顔日記の
深雪
(
みゆき
)
と淀君が好きです。
朝顔日記の深雪と淀君
(新字新仮名)
/
上村松園
(著)
深雪
(
みゆき
)
に埋められた山村が眼の前に見えると同時に、人生の舞台に現はれてそして消えて行つた人達や、泣いたり笑つたりしたことや、何時の間にかさうした時代はすぎ去つて
田舎からの手紙
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
▼ もっと見る
懈
(
だる
)
いやうな、ものうい姿でゐるゆき子の変化が、そゞろに哀れで、富岡は、昔歌舞伎で観た、朝顔日記の大井川だつたか、
棒杭
(
ぼうくひ
)
に抱きついて、嘆いてゐた
深雪
(
みゆき
)
の狂乱が、
瞼
(
まぶた
)
に浮んだ。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
朝顔日記の川場の
深雪
(
みゆき
)
などをしていた役者の面影が、中でも一番印象が深かった。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
二人
(
ふたり
)
が
旅行
(
りよかう
)
を
終
(
を
)
へて
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
たのは十一
月
(
ぐわつ
)
、
町
(
まち
)
にはもう
深雪
(
みゆき
)
が
眞白
(
まつしろ
)
に
積
(
つも
)
つてゐた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
さきのとし玉山翁が
梓行
(
しかう
)
せられし
軍物語
(
いくさものがたり
)
の画本の中に、越後の雪中にたゝかひしといふ
図
(
づ
)
あり。文には
深雪
(
みゆき
)
とありて、しかも十二月の事なるに、ゑがきたる
軍兵
(
ぐんびやう
)
どもが
挙止
(
ふるまひ
)
を見るに雪は
浅
(
あさ
)
く見ゆ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
本当に
私
(
わたくし
)
なぞがまあこんな珍しい見物さしていただきまして——あの何でございますか、さっき渡りましたあの川が宇治川で、あの
螢
(
ほたる
)
の名所で、ではあの
駒沢
(
こまざわ
)
が
深雪
(
みゆき
)
にあいました所でございますね
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
「
深雪
(
みゆき
)
ふる遠き
山辺
(
やまべ
)
も都より見れば
長閑
(
のどか
)
に立つ霞かな」
いわゆる自然の美と自然の愛
(新字新仮名)
/
丘浅次郎
(著)
川ありて
越
(
こし
)
の
深雪
(
みゆき
)
の
断面
(
だんめん
)
のうらめづらしさ極りにけり
二人の女歌人
(新字旧仮名)
/
片山広子
(著)
深雪
(
みゆき
)
降り、木枯荒れて、
著
(
し
)
るくなりぬ
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
富「うーん、そりゃア
深雪
(
みゆき
)
というのだ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一声の初音こだます
深雪
(
みゆき
)
不二
ある偃松の独白
(新字新仮名)
/
中村清太郎
(著)
二人
(
ふたり
)
が
旅行
(
りょこう
)
を
終
(
お
)
えて
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
たのは十一
月
(
がつ
)
、
町
(
まち
)
にはもう
深雪
(
みゆき
)
が
真白
(
まっしろ
)
に
積
(
つも
)
っていた。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
雪の
実境
(
じつきやう
)
をよみ玉ひしはしろしめす御
ン
国も
深雪
(
みゆき
)
なればなり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「そら、
深雪
(
みゆき
)
がかどわかされるとこと違いますか」
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
深雪
(
みゆき
)
降り、木枯荒れて、
著
(
し
)
るくなりぬ
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
あまつ原
深雪
(
みゆき
)
の山をふみこえて
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
雪の
実境
(
じつきやう
)
をよみ玉ひしはしろしめす御
ン
国も
深雪
(
みゆき
)
なればなり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
眼もくらむ
深雪
(
みゆき
)
の光
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
“深雪”の意味
《名詞》
深 雪(しんせつ、みゆき)
深く積もった雪。
(出典:Wiktionary)
深
常用漢字
小3
部首:⽔
11画
雪
常用漢字
小2
部首:⾬
11画
“深”で始まる語句
深
深山
深傷
深淵
深更
深切
深川
深夜
深々
深沈