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木小屋
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きごや
二三軒みすぼらしいオランダ船の船員のとまる下宿の
木小屋が、そのむこう岸に建っていて、オランダッ
原ともよばれていた所です。
父さんの
祖母さんの
隱居所になつて
居た二
階と
土藏の
間を
通りぬけて、
裏の
木小屋の
方へ
降て
行く
石段の
横に、その
井戸がありました。
……で、すこし
岸をさがつた
處で、
中流へ
掛渡した
歩板を
渡ると、
其處に
木小屋の
柱ばかり、
圍の
疎い「
獨鈷の
湯。」がある。
谷の
部落がずっと下に見え、
達二の家の
木小屋の
屋根が白く光っています。
木小屋の
前には
池があつて
石垣の
横に
咲いて
居る
雪の
下や、そこいらに
遊んで
居る
蜂や
蛙なぞが、
父さんの
遊びに
行くのを
待つて
居ました。
ある
日、
友伯父さんは
裏の
木小屋の
近くにある
古い
池で
蛙をつかまへました。
土地のものが
地蜂の
巣を
見つけるには、
先づ
蛙の
肉を
餌にします。