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払
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はらひ
ふりがな文庫
“
払
(
はらひ
)” の例文
旧字:
拂
「いけません。お
払
(
はらひ
)
でなきやアあとへお
帰
(
かへ
)
ンなさい。」とおつしやつた。
先生
(
せんせい
)
妙
(
めう
)
な
顔
(
かほ
)
をしてぼんやり
立
(
た
)
つてたが
少
(
すこ
)
しむきになつて
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
帯
(
おび
)
の
間
(
あひだ
)
から
紙幣入
(
さついれ
)
を出して
幾許
(
いくら
)
か
払
(
はらひ
)
をして
帰
(
かへ
)
る時に、重い口からちよいと
世辞
(
せじ
)
を
云
(
い
)
つて
往
(
ゆ
)
きましたから、
大
(
おほ
)
きに
様子
(
やうす
)
が
宜
(
よろ
)
しうございました。
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「あの国境でね、あなたが取られていらしつた
払
(
はらひ
)
増しが余り高いのね、二等の切符を別に買はせたのぢやないかしら。」
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
夫から
今日
(
こんにち
)
に至る迄与次郎は
金
(
かね
)
を返さない。三四郎は正直だから下宿屋の
払
(
はらひ
)
を気にしてゐる。催促はしないけれども、どうかして呉れれば
可
(
い
)
いがと思つて、日を
過
(
すご
)
すうちに
晦日
(
みそか
)
近くなつた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
は、
強情
(
がうじやう
)
不敵
(
ふてき
)
な
奴
(
やつ
)
。さて、
入替
(
いれかは
)
つて
按摩
(
あんま
)
がシツペイの
番
(
ばん
)
と
成
(
な
)
ると、
先
(
ま
)
づ
以
(
も
)
つて
盆
(
ぼん
)
の
払
(
はらひ
)
にありつきました、と
白銀
(
はくぎん
)
二
枚
(
まい
)
頂戴
(
ちやうだい
)
の
事
(
こと
)
に
極
(
き
)
めてかゝつて
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
去年の末に幸ひ美奈子の長篇小説が
某
(
なにがし
)
新聞社へ買取られたので、其の稿料で大崎村の諸
払
(
はらひ
)
の
滞
(
とゞこほ
)
りやら麹町の新居の敷金やら引越料やらを
辛
(
やつ
)
と
済
(
すま
)
す事が出来た。
執達吏
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
「でも
好
(
い
)
いわ。旅つてそんなものでせう。実際ね、
彼方此方
(
あちこち
)
で
払
(
はらひ
)
増しをして二等に乗り替へるのに三等の廻遊切符なんか初めから買ふのがもういけないんだわ。」
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
払
常用漢字
中学
部首:⼿
5画
“払”を含む語句
払暁
引払
咳払
煤払
厄払
塵払
逐払
打払
売払
追払
酔払
払拭
払下
取払
所払
誓文払
払子
支払
掻払
厄介払
...