手續てつゞき)” の例文
新字:手続
見られ其方儀さる十二月二十七日の夜當方の下役したやく名乘なのりし者に召捕れ候趣き其節の手續てつゞき明白に申立よと尋ねられければ文藏はなみだ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
またどうすぢとほれば、馬鹿ばかはないでむといふ手續てつゞきをしへてれるものもなかつた。宗助そうすけ矢張やつぱり横町よこちやう道具屋だうぐや屏風びやうぶるよりほか仕方しかたがなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
豫定通よていどうりに竣功しゆんこうする手續てつゞきになつてをりますから、きみ少年せうねんもたゞあそんでればよいのです。
「もうわかつたから、それぢや自分じぶん仕事しごとをするがいい、のちにわしが申報書しんぱうしよこしらへてるから、それへ印形いんぎやうせばそれで手續てつゞきむんだからな」巡査じゆんさはさういつてさうして被害者ひがいしや
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
始め手代四人へ賄賂まいないつかはしけるに下役の黒崎くろざき又左衞門は異儀いぎなく承知なし又々願上の手續てつゞきを内々差※さしづしければ九郎兵衞は渡りに舟と再び願書ぐわんじよ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おのれが配分はいぶんたのを今さら忘れもしまいと一々其せつ手續てつゞきを云立るに段右衞門ヱヽ夏蠅うるさい女め種々いろ/\なことをこしらへておれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)