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引明
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ひきあけ
ふりがな文庫
“
引明
(
ひきあけ
)” の例文
剥出し
吠付
(
ほえつく
)
にぞお菊は驚き思はずも裏口の障子を
引明
(
ひきあけ
)
駈込
(
かけこま
)
んと
爲
(
する
)
に臺所に居たる男共
見咎
(
みとが
)
め誰だ/\と言ながら立出
窶然
(
みすぼらし
)
き姿を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
夜の
引明
(
ひきあけ
)
になると、花はあわただしくも自らその唇を閉ぢた。夏の太陽の押しつけがましい接吻をさも厭がるかのやうに。
独楽園
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
素人八卦は当ったのかわれながら不思議なぐらいだが、幽明の境を弁えぬ
凝性
(
こりしょう
)
の一念迷執、真偽虚実を
外
(
よそ
)
に、これはありそうなことだと藤吉は思った。帰り着いたのは短夜の
引明
(
ひきあけ
)
だった。
釘抜藤吉捕物覚書:06 巷説蒲鉾供養
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
外
(
そと
)
なるはおほゝと
笑
(
わら
)
ふて、お
父樣
(
とつさん
)
私
(
わたし
)
で
御座
(
ござ
)
んすといかにも
可愛
(
かわゆ
)
き
聲
(
こゑ
)
、や、
誰
(
た
)
れだ、
誰
(
た
)
れであつたと
障子
(
しようじ
)
を
引明
(
ひきあけ
)
て、ほうお
關
(
せき
)
か、
何
(
なん
)
だな
其樣
(
そん
)
な
處
(
ところ
)
に
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
て、
何
(
ど
)
うして
又
(
また
)
此
(
この
)
おそくに
出
(
で
)
かけて
來
(
き
)
た
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
父様
(
とつさん
)
私で御座んすといかにも
可愛
(
かわゆ
)
き声、や、
誰
(
た
)
れだ、誰れであつたと障子を
引明
(
ひきあけ
)
て、ほうお
関
(
せき
)
か、何だなそんな
処
(
ところ
)
に立つてゐて、どうして又このおそくに出かけて来た、車もなし、女中も連れずか
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
引明
(
ひきあけ
)
て金三四十兩
懷中
(
ふところ
)
に入れ
立上
(
たちあが
)
る處に
横面
(
よこつら
)
へ
冷
(
ひや
)
りと
觸
(
さは
)
る物あり何かと
疑
(
うたが
)
ひ見れば
縮緬
(
ちりめん
)
の
單物
(
ひとへもの
)
浴衣
(
ゆかた
)
二三枚と倶に
衣紋竹
(
えもんだけ
)
に掛てありしにぞ
毒
(
どく
)
喰
(
くは
)
ば
皿
(
さら
)
迄と是をも
引外
(
ひきはづ
)
して懷中へ
捻込
(
ねぢこみ
)
四邊
(
あたり
)
を
窺
(
うかゞ
)
ひ人足の
絶間
(
たえま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出