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幣帛
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へいはく
ふりがな文庫
“
幣帛
(
へいはく
)” の例文
で、
三浦家
(
みうらけ
)
ではいつも
社殿
(
しゃでん
)
の
修理
(
しゅうり
)
その
他
(
た
)
に
心
(
こころ
)
をくばり、
又
(
また
)
お
祭
(
まつり
)
でも
催
(
もよお
)
される
場合
(
ばあい
)
には、
必
(
かなら
)
ず
使者
(
ししゃ
)
を
立
(
た
)
てて
幣帛
(
へいはく
)
を
献
(
ささ
)
げました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
これまではいわゆる両部混同で何の神社でも御神体は
幣帛
(
へいはく
)
を前に、その後ろには必ず仏像を安置し、天照皇大神は
本地
(
ほんじ
)
大日如来
(
だいにちにょらい
)
、
八幡大明神
(
はちまんだいみょうじん
)
は本地
阿弥陀
(
あみだ
)
如来
幕末維新懐古談:31 神仏混淆廃止改革されたはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
また
宇陀
(
うだ
)
の
墨坂
(
すみさか
)
の神に赤い色の
楯
(
たて
)
矛
(
ほこ
)
を獻り、大坂の神に墨の色の楯矛を獻り、また坂の上の神や河の瀬の神に至るまでに悉く殘るところなく
幣帛
(
へいはく
)
を獻りました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
巫女
(
みこ
)
の持つてゐる様な小さな鈴玉がちりん/\と彼の手に鳴つて居た。やがて彼は床の間に、小さな
幣帛
(
へいはく
)
を飾り、白米と塩とを其の前に供へて、
稍〻
(
やゝ
)
久しく黙祷した。
世の中へ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
伏
(
ふ
)
して
以
(
おも
)
う、
混淪
(
こんりん
)
の二気、初めて天地の形を分つや、高下三歳、鬼神の数を列せず。中古より降って始めて多端を
肇
(
はじ
)
む。
幣帛
(
へいはく
)
を焚いて以て神に通じ、経文を誦して以て仏に
諂
(
へつら
)
う。
令狐生冥夢録
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
故に
定業
(
じょうごう
)
を転じ、長寿を求め、長寿を得るため、礼拝袖を連ね、
幣帛
(
へいはく
)
礼奠
(
れいてん
)
を捧ぐる暇なし。
忍辱
(
にんにく
)
の衣を重ね、
覚道
(
かくどう
)
の花を捧げて、神殿の床を動じ、信心の心池水の如く澄ませたり。
現代語訳 平家物語:02 第二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
自分にはこの寂しい海辺で命を落とさねばならぬ
罪業
(
ざいごう
)
はないわけであると自信するのであるが、ともかくも異常である天候のためにはいろいろの
幣帛
(
へいはく
)
を神にささげて祈るほかがなかった。
源氏物語:13 明石
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
黄金製の
幣帛
(
へいはく
)
、諸珍宝、什器、社殿と共にことごとく
咸陽
(
かんよう
)
の
一炬
(
いっきょ
)
に帰す。
神社合祀に関する意見
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
宜
(
よろ
)
しく京及び諸国をして
天神地祇
(
てんしんちぎ
)
名山大川には
自
(
みづか
)
ら
幣帛
(
へいはく
)
を致さ
令
(
し
)
むべし。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
道庵一流の論法でおしきったはいいが、この案が通過すると共に、路傍の
稲荷
(
いなり
)
や
荒神様
(
こうじんさま
)
にまで、いちいち
幣帛
(
へいはく
)
を奉って行くから、その手数のかかること。気の短い同行の米友がかなりの迷惑です。
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
幣帛
(
へいはく
)
はもとより漢語であり、その用法はあちらの古書に数多く見える。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
海河の神たちに悉く
幣帛
(
へいはく
)
を奉り、わたしの
御魂
(
みたま
)
を
御船
(
みふね
)
の上にお祭り申し上げ、木の灰を
瓠
(
ひさご
)
に入れ、また
箸
(
はし
)
と皿とを澤山に作つて、悉く大海に
散
(
ち
)
らし
浮
(
うか
)
べてお
渡
(
わた
)
りなさるがよい
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
そこで驚き
恐懼
(
きようく
)
して御大葬の宮殿にお遷し申し上げて、更にその國内から
幣帛
(
へいはく
)
を取つて、
生剥
(
いけはぎ
)
・
逆剥
(
さかはぎ
)
・
畦離
(
あはな
)
ち・
溝埋
(
みぞう
)
め・
屎戸
(
くそへ
)
・不倫の結婚の罪の類を求めて
大祓
(
おおばらえ
)
してこれを清め
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
“幣帛”の意味
《名詞》
神に供えるもの。みてぐら。ぬさ。
進物。
(出典:Wiktionary)
“幣帛”の解説
幣帛(へいはく)とは、神道の祭祀において神に奉献する、神饌以外のものの総称である。広義には神饌をも含む。みてぐら、幣物(へいもつ)とも言う。
(出典:Wikipedia)
幣
常用漢字
中学
部首:⼱
15画
帛
漢検1級
部首:⼱
8画
“幣帛”で始まる語句
幣帛供進