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対座
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たいざ
ふりがな文庫
“
対座
(
たいざ
)” の例文
旧字:
對座
その
画室
(
がしつ
)
の
中
(
なか
)
ほどに、
煙草盆
(
たばこぼん
)
をはさんで、
春信
(
はるのぶ
)
とおせんとが
対座
(
たいざ
)
していた。おせんの
初
(
うぶ
)
な
心
(
こころ
)
は、
春信
(
はるのぶ
)
の
言葉
(
ことば
)
にためらいを
見
(
み
)
せているのであろう。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
糟谷は
役所着
(
やくしょぎ
)
のままで東京へいくつもりであるから、
洋服
(
ようふく
)
をぬごうともせず、子どもを
抱
(
だ
)
いたまま老人と
対座
(
たいざ
)
した。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
その奥の座敷では、造酒が、お妙を仲に長庵と
対座
(
たいざ
)
して、「
此娘
(
これ
)
が、脇坂殿よりお話のあった——」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
伊那丸と
園部一学
(
そのべいちがく
)
がそこに
対座
(
たいざ
)
したとき、
杉戸
(
すぎと
)
のそとには、
木隠龍太郎
(
こがくれりゅうたろう
)
や
蔦之助
(
つたのすけ
)
や
小文治
(
こぶんじ
)
などが、大刀をつかんで、よそながら
主君
(
しゅくん
)
の身を
守
(
まも
)
っている
気
(
け
)
ぶりであった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
軈
(
やが
)
てカイゼル氏の案内で、間もなく大月と秋田は、ささやかなサロンで比露子夫人と
対座
(
たいざ
)
した。
花束の虫
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
▼ もっと見る
親身
(
しんみ
)
になっていろいろとやさしく
言
(
い
)
われますので、
私
(
わたくし
)
の
方
(
ほう
)
でもすっかり
安心
(
あんしん
)
して、
勿体
(
もったい
)
ないとは
思
(
おも
)
いつつも、いつしか
懇意
(
こんい
)
な
叔父
(
おじ
)
さまとでも
対座
(
たいざ
)
しているような、
打解
(
うちと
)
けた
気分
(
きぶん
)
になって
了
(
しま
)
いました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
行水
(
ぎょうずい
)
でもつかうように、
股
(
もも
)
の
付根
(
つけね
)
まで
洗
(
あら
)
った
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
が、
北向
(
きたむき
)
の
裏
(
うら
)
二
階
(
かい
)
にそぼ
降
(
ふ
)
る
雨
(
あめ
)
の
音
(
おと
)
を
聞
(
き
)
きながら、
徳太郎
(
とくたろう
)
と
対座
(
たいざ
)
していたのは、それから
間
(
ま
)
もない
後
(
あと
)
だった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
対
常用漢字
小3
部首:⼨
7画
座
常用漢字
小6
部首:⼴
10画
“対”で始まる語句
対
対手
対峙
対岸
対馬
対向
対蹠的
対蹠
対坐
対照