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寄合
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よりあ
ふりがな文庫
“
寄合
(
よりあ
)” の例文
二葉亭が存命だったら今頃ドウしているだろう? という問題が或る時二葉亭を知る同士が
寄合
(
よりあ
)
った席上の話題となった。
二葉亭追録
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
家
(
うち
)
も向ひ合せのことなり、鬼ごツこにも、
硨
(
きしゃご
)
はじきにも、
其家
(
そこ
)
の
門口
(
かどぐち
)
、出窓の前は、
何時
(
いつ
)
でも
小児
(
こども
)
の
寄合
(
よりあ
)
ふ
処
(
ところ
)
。
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
みんな、その、貴殿に感謝しておる訳さ。で、今日も番士一統
寄合
(
よりあ
)
いを開いてナ、連名の上、貴殿のお許しを
脇坂
(
わきざか
)
様まで願い出ようということになったのじゃ。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
その日の午後、女どもが肉を運んで来る間に、男たちは
寄合
(
よりあ
)
って相談していました。キーシュが家へ帰るとすぐ
使
(
つかい
)
が来て、寄合の席へ出て来いといういいつけでした。
負けない少年
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
まるで泥棒ときちがいの
寄合
(
よりあ
)
いだ。自制なんかということは薬にしたくてもない。
踊る地平線:05 白夜幻想曲
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
▼ もっと見る
其都度
(
そのつど
)
紛失物
(
ふんしつもの
)
が
出來
(
でき
)
ますやら
品物
(
しなもの
)
の
破損
(
はそん
)
などは
夥
(
おびたゞ
)
しい
事
(
こと
)
で、
何
(
ど
)
うすれば
此樣
(
こん
)
なに
不人情
(
ふにんじやう
)
の
者
(
もの
)
ばかり
寄合
(
よりあ
)
ふのか、
世間一體
(
せけんいつたい
)
が
此樣
(
このやう
)
に
不人情
(
ふにんじやう
)
なものか、それとも
私
(
わたし
)
一人
(
ひとり
)
を
歎
(
なげ
)
かせやうといふので
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
市民の
寄合
(
よりあ
)
いより、冠婚葬祭、開業・開店等の細事に至るまでも、わずかに十数名の人を会することあれば、必ずその会につき、あるいは会したる趣意を述べ、あるいは人々
平生
(
へいぜい
)
の持論を吐き
学問のすすめ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
と云ったものの、両方で、机をずって、ごそごそと火鉢に
噛着
(
かじりつ
)
いて、ひったりと
寄合
(
よりあ
)
わす。
霰ふる
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
云
(
い
)
つたものの、
兩方
(
りやうはう
)
で、
机
(
つくゑ
)
をずつて、ごそ/\と
火鉢
(
ひばち
)
に
噛着
(
かじりつ
)
いて、ひつたりと
寄合
(
よりあ
)
はす。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
己
(
おれ
)
が
見着
(
みつ
)
けて
持
(
も
)
つて
帰
(
かへ
)
る、
死骸
(
しがい
)
の
来
(
く
)
るのを
待
(
ま
)
つて
居
(
を
)
れ。』と
睨
(
にら
)
みつけて
廊下
(
らうか
)
を
蹴立
(
けた
)
てゝ
出
(
で
)
た——
帳場
(
ちやうば
)
に
多人数
(
たにんず
)
寄合
(
よりあ
)
つて、
草鞋穿
(
わらぢばき
)
の
巡査
(
じゆんさ
)
が
一人
(
ひとり
)
、
框
(
かまち
)
に
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
けて
居
(
ゐ
)
たが、
矢張
(
やつぱり
)
此
(
こ
)
の
事
(
こと
)
に
就
(
つ
)
いてらしい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“寄合”の解説
寄合(よりあい)とは、日本の中世以降、郷村制における村の協議機関のことをいう。寺社や村役人の家で農事の規則や年貢の負担、村の経費の決算などが話し合われた。
(出典:Wikipedia)
寄
常用漢字
小5
部首:⼧
11画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“寄合”で始まる語句
寄合場
寄合所
寄合衆
寄合茶屋
寄合与
寄合事
寄合職
寄合触
寄合世帯
寄合御番