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執成
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とりなし
ふりがな文庫
“
執成
(
とりなし
)” の例文
秋月様へお目通りを願いまして、お
上
(
かみ
)
へ宜しくお
執成
(
とりなし
)
を願いますれば拙者も慾ばかりではござらん、先祖へ対して此の上ない孝道かと存じますで
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
迚
(
とて
)
も
御利生
(
ごりしやう
)
のない
處
(
ところ
)
を、
御新姐樣
(
ごしんぞさま
)
のお
執成
(
とりなし
)
で、
些
(
ちつ
)
と
纏
(
まと
)
まつた
草鞋錢
(
わらぢせん
)
を
頂戴
(
ちやうだい
)
する、と
其
(
そ
)
の
足
(
あし
)
で
新地入
(
しんちばひ
)
りでござります。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
人傳
(
ひとづて
)
に
聞
(
き
)
きましてお
怒
(
いか
)
りにふれるとは
知
(
し
)
るも
御樣子
(
ごやうす
)
が
伺
(
うかゞ
)
ひたさに
出
(
で
)
にくい
所
(
ところ
)
を
繕
(
つくろ
)
つて
漸
(
やうや
)
うの
思
(
おも
)
ひで
參
(
まゐ
)
りましたお
父樣
(
とつさま
)
にもお
執成
(
とりなし
)
をとしほ/\として
言
(
いひ
)
出
(
い
)
づるを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それは四五日前までは、毎日のように彼のところへ来ては、老人へのよき
執成
(
とりなし
)
を、
蒼蠅
(
うるさ
)
いほど頼んでいた
千石虎之進
(
せんごくとらのしん
)
という、死んだ老人の末弟に当る男であった。
仲々死なぬ彼奴
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
外
(
ほか
)
の人たちからよっぽど
旨
(
うま
)
くお
執成
(
とりなし
)
をなさらなければなかなか事がむずかしゅうございましょう。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
▼ もっと見る
愛
(
いつく
)
しむ事生の親にも
勝
(
まさ
)
りて
彼是
(
かれこれ
)
と
執成
(
とりなし
)
けるを主税之助夫婦は甚く憎み我子の爲に
邪魔
(
じやま
)
成
(
なら
)
んと終に
咎
(
とが
)
なきお安を牛込神樂坂水茶屋兄吉兵衞の方へ歸しけり
斯
(
かく
)
先代よりの家來に暇を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私はメリーが私のために、世間に対して
執成
(
とりなし
)
をしてくれるような気がする。云いかえれば、メリーのなかにある「庶民の心」をとおして、私自身も世間につながることが出来るのである。
犬の生活
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
秀子さんとの縁談が纒まったのは
偏
(
ひとえ
)
に松浦さん若夫婦の同情ある
執成
(
とりなし
)
による。
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
文「いつに変らぬお情、切腹を御免になり、又流罪を御赦免下さいましたのも、皆
其許
(
そこもと
)
のお
執成
(
とりなし
)
と右京殿の
御仁心
(
ごじんしん
)
による事、文治は神仏より
尊
(
とうと
)
く思うて居ります」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お腰元衆もお
執成
(
とりなし
)
。(五人の侍女に
目遣
(
めづかい
)
す)
平
(
ひら
)
にお聞取りを願わしゅう。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「何うぞお
執成
(
とりなし
)
を願います」
ガラマサどん
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
お前の
執成
(
とりなし
)
が
宜
(
い
)
いから、旦那は己が来ると、新吉
手前
(
てめえ
)
の様に親切な者はねえ、
小遣
(
こづけえ
)
を持って行け、
独身
(
ひとりみ
)
では困るだろう、此の帯は手前に
遣
(
や
)
る着物も遣ると、
仮令
(
たとえ
)
着古した物でも真に親切にして呉れて
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此の廉を以てお
執成
(
とりなし
)
を願います
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
執
常用漢字
中学
部首:⼟
11画
成
常用漢字
小4
部首:⼽
6画
“執成”で始まる語句
執成方
執成立