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執念深
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しふねんぶか
ふりがな文庫
“
執念深
(
しふねんぶか
)” の例文
大膽な
執念深
(
しふねんぶか
)
い、
傲然
(
がうぜん
)
とした一個の紳士が、何だか、自分の雇人の中でも一番
賤
(
いや
)
しいものに左右せられてゐるやうに思はれるのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
売薬
(
ばいやく
)
は
先
(
さき
)
へ
下
(
お
)
りたが
立停
(
たちどま
)
つて
頻
(
しきり
)
に
四辺
(
あたり
)
を
瞻
(
みまは
)
して
居
(
ゐ
)
る
様子
(
やうす
)
、
執念深
(
しふねんぶか
)
く
何
(
なに
)
か
巧
(
たく
)
んだか、と
快
(
こゝろよ
)
からず
続
(
つゞ
)
いたが、さてよく
見
(
み
)
ると
仔細
(
しさい
)
があるわい。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それで
巨人
(
きよじん
)
を
載
(
の
)
せた
西風
(
にしかぜ
)
が
其
(
その
)
爪先
(
つまさき
)
にそれを
蹴飛
(
けと
)
ばさうとしても、
恐
(
おそ
)
ろしく
執念深
(
しふねんぶか
)
い
枯葉
(
かれは
)
は
泣
(
な
)
いてさうして
其
(
そ
)
の
力
(
ちから
)
を
保
(
たも
)
たうとする。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
執念深
(
しふねんぶか
)
く
附
(
つ
)
き
纏
(
まつ
)
はる蛇から
脱
(
のが
)
れて、大阪に待つてゐる叔母の前に坐りたいと思はれて來た。早く東京の家へ
遁
(
のが
)
れ込んで、蛇から受けた毒氣を洗ひ落したいとまで思はれて來た。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
それからいくら追ひ払つても全く平然として厚顔に
執念深
(
しふねんぶか
)
く灯のまはりを戯れまはる様子。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
▼ もっと見る
「
貴方
(
あなた
)
まだ、あの
事
(
こと
)
を
聞
(
き
)
く
積
(
つもい
)
だつたの、
貴方
(
あなた
)
も
隨分
(
ずゐぶん
)
執念深
(
しふねんぶか
)
いのね」と
御米
(
およね
)
が
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
勘次
(
かんじ
)
はどれ
程
(
ほど
)
嚴重
(
げんぢう
)
にしてもおつぎが
厠
(
かはや
)
に
通
(
かよ
)
ふ
時間
(
じかん
)
をさへ
狹
(
せま
)
い
庭
(
には
)
の
夜
(
よ
)
の
中
(
なか
)
へ
放
(
はな
)
つことを
拒
(
こば
)
むことは
出來
(
でき
)
なかつた。
執念深
(
しふねんぶか
)
い一
人
(
にん
)
が
偶然
(
ぐうぜん
)
さういふ
機會
(
きくわい
)
を
發見
(
はつけん
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
執
常用漢字
中学
部首:⼟
11画
念
常用漢字
小4
部首:⼼
8画
深
常用漢字
小3
部首:⽔
11画
“執念”で始まる語句
執念