同感どうかん)” の例文
ことにどもらしい氣持きもちをうた自由じゆうみこんだひとで、そんなのになると、つい/\よいわるいをわすれて、同感どうかんせずにゐられません。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
わたくしも、同感どうかんでした。それに、おじさんを観察かんさつして、信用しんようしていいとおもったから、いわれるままに、三輪車りんしゃのあきばこへりました。
どこかで呼ぶような (新字新仮名) / 小川未明(著)
と検事が云ったが、すごい当りをみせた大江山も至極しごく同感どうかんだった。しかしジュリア達の出演時刻のこともあるので、時間が足りないからめにした。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
人車じんしやると最早もはや半分はんぶんはらいたになつた。この人車鐵道じんしやてつだう目的もくてき熱海あたみ伊豆山いづさんはらごと温泉地をんせんちにあるので、これにれば最早もはや大丈夫だいぢやうぶといふになるのは温泉行をんせんゆき人々ひと/″\同感どうかんであらう。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「まったくご同感どうかんであります。」と、みんなはいいました。
同感どうかんだ。——が、滿更まんざらうでもない。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
木立こだちは、しじゅうからの言葉ことばに、しきりに同感どうかんをして、あたまっていた。すると、ほしは、いちだんときよらかなひかりして、おおきなをみはったように
美しく生まれたばかりに (新字新仮名) / 小川未明(著)
賛成さんせい賛成さんせい!」と、エヌくんが同感どうかんして、あつ拍手はくしゅをおくりました。
太陽と星の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かよは、こころから、同感どうかんしたように、いいました。
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)
雪割草ゆきわりそうは、桜草さくらそうのいったことに、同感どうかんしました。
みつばちのきた日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
宝石商ほうせきしょうも、手品師てじなしも、同感どうかんして、こたえました。
花咲く島の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)