“どうかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
同感37.9%
道灌34.5%
潼関13.8%
道鑑3.4%
童貫3.4%
同憾3.4%
道勘3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしも、同感どうかんでした。それに、おじさんを観察かんさつして、信用しんようしていいとおもったから、いわれるままに、三輪車りんしゃのあきばこへりました。
どこかで呼ぶような (新字新仮名) / 小川未明(著)
人馬の足を立てにくい蘆原の中へ、細長く突き出した丘の端に、太田道灌どうかんは要害を構えたのである。下館などとも、もとの形に差別はない。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
唐の天宝の末に、安禄山あんろくざんが乱をおこして、潼関どうかんの守りも敗れた。都の人びとも四方へ散乱した。梨園りえん弟子ていしのうちに笛師ふえしがあって、これも都を落ちて終南山しゅうなんざんの奥に隠れていた。
大友具簡をはじめ、島津道鑑どうかん、少弐頼尚よりひさ、ほか筑紫諸党の大将輩たいしょうばらも、ぞろぞろ、彼のあとについて行った。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
博多の鎮西屋敷をひき払った大友近江守(具簡ぐかん入道)どの、島津道鑑どうかんどののお手勢などは、そこでみな、宰相さいしょう以下の御軍馬を、首を長うしてお待ちしておられるはず。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これはもと都の大官童貫どうかんの邸で家庭教師をしていた者で、根ッからの佞官ねいかん型であるうえに、着任いらいは、私腹を肥やし、権勢をかさに着
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほかに五大臣、また、枢密院長の童貫どうかん、枢密院の全議員、各司庁かくしちょう、司署の長官らが、しいんと、満堂にみちて、彼の口もとをみまもっていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
貴墨きぼく拝見つかまつり候、あらたに師を失いたる吾々が今日に処するの心得いかんとの御尋おたずね、御念入の御問同憾どうかんいたりに候、それにつき野生も深く考慮を費したる際なれば、腹臓なく愚存ぐぞんちんもうすべく候
師を失いたる吾々 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
索莫さくばくたるひとみで、味方の陣をながめわたし、そばにいる長崎時光、城ノ越後守、安東高貞あんどうたかさだ安保あほ道勘どうかん、塩田陸奥守らの副将たちの顔へ
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)