“梨園”の読み方と例文
読み方割合
りえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四日にして歌舞伎座盆興行の稽古となるやわれはここに榎本氏請人うけにんにて歌舞伎座へ証文を入れいよいよ梨園りえんの人とぞなりける。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
劇界に身を投じては伊井蓉峰ようほう帷幕いばくに参じたが、今や梨園りえんの名家たる市川左團次と握手して劇壇革新の烽火のろしを挙げた。
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その過去の梨園りえんに落ち散る花びらを拾いあつめて、この一冊をなした。勿論、明治劇壇の正しい記録でなく、老いたる劇作家の昔話に過ぎないのである。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)