“とうかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
投函44.4%
等閑30.6%
偸間2.8%
刀環2.8%
唐冠2.8%
彤管2.8%
潼関2.8%
闘艦2.8%
闘間2.8%
陶棺2.8%
(他:1)2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どろどろした彼の苦悩が、それらの手紙に吐け口を求めたものだったが、投函とうかんした後ですぐ悔いるようなものもあった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
その文面はいつも大同小異で、こちらが返事を出すまでは執拗しつよう投函とうかんをつづける決意をかためているように見えた。
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「敵の司馬懿しばいといい、副将張郃ちょうこうといい、決して等閑とうかんやからではない。心して誤るなよ」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それだけに不安も感じれば、反対にまたれっこのように等閑とうかんにする気味もないではなかった。
子供の病気:一游亭に (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
此冬文化十一年の冬の間に、菅茶山は幾度蘭軒をおとづれたか不明である。しかし前に引いた十一月二十九日の書にも「其内偸間とうかん可申候」と云つてある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
席を隔てて李陵を見ては目配せをし、しばしばおのれ刀環とうかんでて暗にその意を伝えようとした。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
その冠も、天神様や荒神様のかぶるような冠ではなく、世に「唐冠とうかん」として知られている、中央に直立した一葉があって、両翼が左と右に開いている。
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
また永福門院は西園寺実兼の女、伏見院のきさきであるが、式子内親王・俊成卿女などとならんで中世第一流の彤管とうかん詩人と申すべく、感覚はことにすぐれておられる。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
河南の潼関とうかんまでは山地であるから洪水にはならないが、ここから先の海まで五六百キロの平地は、北は天津てんしんから、南は南京の対岸まで、黄河が流れた跡なのである。
走舸そうか=これは小型の闘艦とうかんというようなもの、積載力二十人あまり、江上一面にうんかの如く散らかって、大船闘艦へ肉薄、投火、挺身、あらゆる方法で敵を苦しませる。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
闘間とうかんにお艶を失った彼は、風雨のなかを御用提灯に追われ追われて対岸へ漕ぎつき、上陸あがるとすぐ泰軒とも別れて腰の坤竜丸こんりゅうまるを守って街路に朝を待ったが……あかつきの薄光はっこうとともに心に浮かんだのが、この千住竹の塚に住むお兼母子のことであった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
この石棺せきかんほかに、陶棺とうかんといつてあか埴輪はにわのようなものかんがあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)