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等閑
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とうかん
ふりがな文庫
“
等閑
(
とうかん
)” の例文
しかしこれを不瞭解なりと言いて
等閑
(
とうかん
)
に付すは、日進の知識は決して得べからざるものと思われ申し候。
妖怪報告
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
「大詩人と云ふことは何でもない。我々は唯純粋な詩人を目標にしなければならぬ」と云ふ「狭い門」(ジツド)の主人公の言葉も決して
等閑
(
とうかん
)
に附することは出来ない。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その大を見て驚くなかれ、その小を見て
等閑
(
とうかん
)
に附するなかれ。大小の物、
皆
(
みな
)
偶然に非ざるなり。
物理学の要用
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
無論今度のことは
等閑
(
とうかん
)
に
付
(
ふ
)
すべからざることですが、退校は少しく
酷
(
こく
)
にすぎはしますまいか
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
目的以外の現象にも注意してそれを
等閑
(
とうかん
)
に附せないような習慣をつけたいものである。
物理学実験の教授について
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
▼ もっと見る
「敵の
司馬懿
(
しばい
)
といい、副将
張郃
(
ちょうこう
)
といい、決して
等閑
(
とうかん
)
の
輩
(
やから
)
ではない。心して誤るなよ」
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まぐろ
通
(
つう
)
から
存外
(
ぞんがい
)
等閑
(
とうかん
)
に付されているものは、大根おろしである。
鮪を食う話
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
それだけに不安も感じれば、反対にまた
馴
(
な
)
れっこのように
等閑
(
とうかん
)
にする気味もないではなかった。
子供の病気:一游亭に
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
内国貿易の景況、隣国交際の政略、当局の政治家においては実に大切にして
等閑
(
とうかん
)
に
附
(
ふ
)
すべからざるものなれども、これがために所期百年の教育上に影響を及ぼすとは憐むべき次第ならずや。
学問の独立
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
然れども
軽忽
(
けいこつ
)
に発狂したる罪は
鼓
(
こ
)
を鳴らして責めざるべからず。否、忍野氏の罪のみならんや。発狂禁止令を
等閑
(
とうかん
)
に附せる
歴代
(
れきだい
)
政府の失政をも天に
替
(
かわ
)
って責めざるべからず。
馬の脚
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
要不要の論はしばらく
擱
(
さしお
)
き、我が日本国人が外国交際を重んじてこれを
等閑
(
とうかん
)
に附せず、我が力のあらん限りを尽して、以て自国の体面を張らんとするの精神は誠に明白にして、その愛国の
衷情
(
ちゅうじょう
)
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“等閑”の意味
《名詞》
いい加減にすること。なおざりにすること。
《動詞》
なおざりにする。
(出典:Wiktionary)
等
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
閑
常用漢字
中学
部首:⾨
12画
“等閑”で始まる語句
等閑視