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勞苦
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らうく
大佐よ、
私も
既に
此島の
仲間となつた
今は、
貴下等の
毎日/\の
勞苦をば、
徒らに
傍觀して
居るに
忍びません、
何んでもよい。
毎日火は
別な
處で
焚かれた。
彼は
屹度其の
灰を
掻つ
掃いで
去つたのである。
然し
壁際に
積んだ
木の
根はそこには
不正なものが
交つて
居るにしても、
大部分は
彼の
非常な
勞苦から
獲たものである。
秦を
撃ち五
城を
拔けり、
起の・
將たる、
士卒の
最下なる
者と
衣食を
同じうし、
臥するに
席を
設けず、
行くに
(七〇)騎乘せず、
親ら
糧を
裹み
贏ひ、
士卒と
勞苦を
分つ。
卒に
(七一)疽を
病む
者有り。