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不快
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ふかい
ふりがな文庫
“
不快
(
ふかい
)” の例文
僕
(
ぼく
)
はその
顔
(
かお
)
を
眺
(
なが
)
めた時、
思
(
おも
)
わず「ずいぶんやせましたね」といった。この
言葉
(
ことば
)
はもちろん滝田
君
(
くん
)
に
不快
(
ふかい
)
を
与
(
あた
)
えたのに
違
(
ちが
)
いなかった。
滝田哲太郎君
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
家人
(
かじん
)
のようすにいくばくか
不快
(
ふかい
)
を
抱
(
いだ
)
いた使いの人らも、お政の
苦衷
(
くちゅう
)
には
同情
(
どうじょう
)
したものか、こころよく
飲食
(
いんしょく
)
して早そうに
立
(
た
)
ち
去
(
さ
)
った。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
ところで
不幸
(
ふこう
)
なことに、わたしたちが仕度をしているあいだ、
巡査
(
じゅんさ
)
が一人そばに立っていて、わたしたちの仕事を
不快
(
ふかい
)
らしい顔で見ていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
このさわぎとともに、
徳川家以外
(
とくがわけいがい
)
の
溜
(
たま
)
り
場
(
ば
)
のものは、かれらの
横暴
(
おうぼう
)
をひそかに
不快
(
ふかい
)
に思っていたので、みな見て見ぬふりして山をおりてしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「わたしどもが、ここへはいってまいりまして、さぞご
不快
(
ふかい
)
でしょうが、」と、アッカが言いました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
▼ もっと見る
「いったい、なんのため、こう
自分
(
じぶん
)
ばかり
見
(
み
)
ているのだろう。」と、
教師
(
きょうし
)
は、
不快
(
ふかい
)
に
思
(
おも
)
いました。
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
十一月も
末
(
すえ
)
であった。こがらしがしずかになったと思うと、ねずみ色をした雲が低く空をとじて雪でも
降
(
ふ
)
るのかしらと思われる
不快
(
ふかい
)
な
午後
(
ごご
)
であった。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
とりのこされた
一学
(
いちがく
)
は、なにか、
急病
(
きゅうびょう
)
で
不快
(
ふかい
)
でも起したのかと思っていたが、それから、待てどくらせど、神主の
返辞
(
へんじ
)
もなければ
神官
(
しんかん
)
たちの
応接
(
おうせつ
)
もない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼は明かに
不快
(
ふかい
)
らしかった。が、僕の言葉には何も
反駁
(
はんばく
)
を加えなかった。それから、——それから何を話したのであろう? 僕はただ僕自身も不快になったことを覚えている。
彼
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そう
思
(
おも
)
うと、いい
知
(
し
)
れぬ
不快
(
ふかい
)
を、だれがしたか、この
残忍
(
ざんにん
)
な
行為
(
こうい
)
から
感
(
かん
)
じられました。
生
(
い
)
きている
鳥
(
とり
)
を
本位
(
ほんい
)
にして、かえって、
無理
(
むり
)
に
鳥
(
とり
)
を
小
(
ちい
)
さくしようとする、
冷酷
(
れいこく
)
さを
思
(
おも
)
わずにいられません。
自由
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
最後
(
さいご
)
まで、
黙
(
だま
)
っていた
父親
(
ちちおや
)
や、おどそうとした
若
(
わか
)
い
男
(
おとこ
)
の
顔
(
かお
)
は、三
人
(
にん
)
の
目
(
め
)
にいつまでも
残
(
のこ
)
っていて、
不快
(
ふかい
)
な
感
(
かん
)
じがしたけれど、
小西
(
こにし
)
からは、まったくそれと
反対
(
はんたい
)
な、
快
(
こころよ
)
い
印象
(
いんしょう
)
を
受
(
う
)
けたのであります。
眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
快
常用漢字
小5
部首:⼼
7画
“不快”で始まる語句
不快氣