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不可解
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ふかかい
ふりがな文庫
“
不可解
(
ふかかい
)” の例文
私
(
わたくし
)
はこの
時
(
とき
)
始
(
はじ
)
めて、
云
(
い
)
ひやうのない
疲勞
(
ひらう
)
と
倦怠
(
けんたい
)
とを、さうして
又
(
また
)
不可解
(
ふかかい
)
な、
下等
(
かとう
)
な、
退屈
(
たいくつ
)
な
人生
(
じんせい
)
を
僅
(
わづか
)
に
忘
(
わす
)
れる
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
たのである。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「あいつは
己
(
おれ
)
の
財産
(
ざいさん
)
に
惹着
(
ひきつ
)
けられてゐるんだ。」
大久保
(
おほくぼ
)
はいつかさう
言
(
い
)
つてゐたけれど、
竹村
(
たけむら
)
には
其意味
(
そのいみ
)
が
全然
(
ぜんぜん
)
不可解
(
ふかかい
)
であつた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
放送局裏に、
不可解
(
ふかかい
)
の部隊が集結しているぞ。
突入
(
とつにゅう
)
誰何
(
すいか
)
しろ。友軍だったら、
短銃
(
ピストル
)
を二発射て。怪しい奴だったら、三発うて。避難民だったら、四発だ。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
貴方
(
あなた
)
の様にさう何遍
断
(
ことわ
)
つたつて、
詰
(
つま
)
り
同
(
おんな
)
じ事ぢやありませんか」と梅子は説明した。けれども、其意味がすぐ代助の
頭
(
あたま
)
には
響
(
ひゞ
)
かなかつた。
不可解
(
ふかかい
)
の
眼
(
め
)
を
挙
(
あ
)
げて梅子を見た。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
卑怯
(
ひきょう
)
な
成人
(
せいじん
)
たちに
畢竟
(
ひっきょう
)
不可解
(
ふかかい
)
なだけである。
『注文の多い料理店』新刊案内
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
そしてその部屋には、土や石で
築
(
きず
)
いた寝台のようなものがあり、壁にはさまざまの
浮
(
う
)
き
彫
(
ぼ
)
りで、絵画や模様らしきものや
不可解
(
ふかかい
)
な古代文字のようなものが
刻
(
きざ
)
まれてあった。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この
隧道
(
トンネル
)
の
中
(
なか
)
の
汽車
(
きしや
)
と、この
田舍者
(
ゐなかもの
)
の
小娘
(
こむすめ
)
と、さうして
又
(
また
)
この
平凡
(
へいぼん
)
な
記事
(
きじ
)
に
埋
(
うづま
)
つてゐる
夕刊
(
ゆふかん
)
と、——これが
象徴
(
しやうちよう
)
でなくて
何
(
なん
)
であらう。
不可解
(
ふかかい
)
な、
下等
(
かとう
)
な、
退屈
(
たいくつ
)
な
人生
(
じんせい
)
の
象徴
(
しやうちよう
)
でなくて
何
(
なん
)
であらう。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それからわたしは、注意をもっぱら大西洋にむけて、パリ大学から発射する電波の力をかり、研究をつづけてみましたところ、いま申した
不可解
(
ふかかい
)
な放射線——これをかりにZ線とよんでおきましょう。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“不可解”の意味
《名詞》
理解・解決できない様子。
(出典:Wiktionary)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
解
常用漢字
小5
部首:⾓
13画
“不可”で始まる語句
不可
不可思議
不可能
不可得
不可侵
不可致
不可抗
不可侵境
不可抗力
不可測