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万一
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まんいち
ふりがな文庫
“
万一
(
まんいち
)” の例文
旧字:
萬一
こういい
残
(
のこ
)
した
鬼
(
おに
)
の
言葉
(
ことば
)
を
綱
(
つな
)
は
忘
(
わす
)
れずにいました。それで
万一
(
まんいち
)
取
(
と
)
り
返
(
かえ
)
されない
用心
(
ようじん
)
に、
綱
(
つな
)
は
腕
(
うで
)
を
丈夫
(
じょうぶ
)
な
箱
(
はこ
)
の中に
入
(
い
)
れて、
門
(
もん
)
の
外
(
そと
)
に
羅生門
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「かしこまりました。ありがたい
思召
(
おぼしめし
)
でございます。工作の方のものどもはもう
万一
(
まんいち
)
ご
命令
(
めいれい
)
もあるかと
柏林
(
かしわばやし
)
の
測量
(
そくりょう
)
にとりかかっております」
四又の百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
万一
(
まんいち
)
彼らが、別の電波を送りはじめたら、機械人間はまた動きだして、自分へとびかかって来ないともかぎらないのだ。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
万一
(
まんいち
)
癒
(
なお
)
るとしても、やっぱり会う機会はなかろう。妙なものだね。人間の離合というと
大袈裟
(
おおげさ
)
だが。それに僕から見れば実際離合の感があるんだからな。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
いよ/\今夜峰右衞門を殺さうと
企
(
たく
)
らんだが、
万一
(
まんいち
)
の未練で、
疑
(
うたがひ
)
を喜八郎に向けようとしたのは良くなかつた——が、死に度くない人間の心持といふものは
銭形平次捕物控:246 万両分限
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
やがて、れいの
武士
(
ぶし
)
が来て、おまえの名をよぶだろうが、おまえは、どんなことがあっても、だんじて
返事
(
へんじ
)
をしてはならぬ。
万一
(
まんいち
)
返事をしたなら、おまえのからだは、ひきさかれてしまうのだ。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
あの時萩原とお嬢との様子が
訝
(
おか
)
しいから、
若
(
も
)
し
万一
(
まんいち
)
の事があって、事の
顕
(
あら
)
われた日には大変、
坊主首
(
ぼうずッくび
)
を斬られなければならん、これは
危険
(
けんのん
)
、
君子
(
くんし
)
は
危
(
あやう
)
きに近寄らずというから
行
(
ゆ
)
かぬ方がよいと
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ようございますとも。そのかわり
万一
(
まんいち
)
わたしが
負
(
ま
)
けたら、にいさんの
代
(
か
)
わりに、わたしがごちそうをしましょう。」
春山秋山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
いよいよ今夜峰右衛門を殺そうと
企
(
たく
)
らんだが、
万一
(
まんいち
)
の未練で、疑いを喜八郎に向けさせようとしたのは良くなかった——が、死に度くない人間の心持というものは
銭形平次捕物控:246 万両分限
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
万一
(
まんいち
)
間違でもあっては公儀へ対しても相済まんことだが、そりゃア手前も心得て
居
(
お
)
るだろう、只山路が頼んだというと、山路はお秋の方の実父だから、左様なこともありはせんかと
私
(
わし
)
は疑ぐる
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
万一
(
まんいち
)
ねずみめのいうことが
取
(
と
)
り
上
(
あ
)
げられて、せっかく
自由
(
じゆう
)
になったわれわれが、またもとの
窮屈
(
きゅうくつ
)
な
身分
(
みぶん
)
に
追
(
お
)
い
込
(
こ
)
まれるようなことがあってはたいへんです。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
“万一”の意味
《名詞》
万 一(まんいち、稀:まんいつ、ばんいち)
可能性が非常に低いが起こるかも知れないこと。
《形容動詞》
万 一(まんいち、稀:まんいつ、ばんいち)
ひょっとして。もしも。
(出典:Wiktionary)
万
常用漢字
小2
部首:⼀
3画
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
“万”で始まる語句
万
万歳
万事
万年青
万更
万斛
万々
万屋
万端
万象