丁斑魚めだか)” の例文
いく丁斑魚めだかでも滿足まんぞくられんなら、哲學てつがくずにはられんでせう。いやしく智慧ちゑある、教育けういくある、自尊じそんある、自由じいうあいする、すなはかみざうたる人間にんげんが。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
氏神の境内まで飛ばないと、蜻蛉とんぼさえたやすくは見られない、雪国の城下でもせせこましい町家に育ったものは、瑠璃るり丁斑魚めだか、珊瑚の鯉、五色ごしきふなが泳ぐとも聞かないのに、池を蓬莱ほうらいの嶋に望んで
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いく丁斑魚めだかでも満足まんぞくられんなら、哲学てつがくをせずにはおられんでしょう。いやしくも智慧ちえある、教育きょういくある、自尊じそんある、自由じゆうあいする、すなわかみぞうたる人間にんげんが。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
昨日きのふ小膽せうたんつたことも、つきさへも氣味きみわることも、以前いぜんにはおもひもしなかつた感情かんじやうや、思想しさうありまゝ吐露とろしたこと、すなは哲學てつがくをしてゐる丁斑魚めだか不滿足ふまんぞくことふたことなども
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
あゝ絶體絶命ぜつたいぜつめい……うだ。何時いつ貴方あなた露西亞ロシヤには哲學てつがくい、しかたれも、かれも、丁斑魚めだかでさへも哲學てつがくをすると有仰おつしやつたつけ。しか丁斑魚めだか哲學てつがくをすればつて、だれにもがいいのでせう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ああ絶体絶命ぜったいぜつめい……そうだ。何時いつ貴方あなた露西亜ロシヤには哲学てつがくい、しかしたれも、かれも、丁斑魚めだかでさえも哲学てつがくをすると有仰おっしゃったっけ。しかし丁斑魚めだか哲学てつがくをすればって、だれにもがいいのでしょう。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
昨日きのう小胆しょうたんであったことも、つきさえも気味きみわるたことも、以前いぜんにはおもいもしなかった感情かんじょうや、思想しそうありのままに吐露とろしたこと、すなわ哲学てつがくをしている丁斑魚めだか不満足ふまんぞくのことをうたことなども
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)