“めだか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
目高66.7%
丁斑魚16.7%
丁班魚5.6%
女鷹5.6%
目高魚5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
目高めだかぐらいの魚が一尾二十五円もするのである。金持ちらしい客は「フム、これは安いねえ」「安いんだねえ」と繰り返しながらしきりに感心している。
試験管 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
氏神の境内まで飛ばないと、蜻蛉とんぼさえたやすくは見られない、雪国の城下でもせせこましい町家に育ったものは、瑠璃るり丁斑魚めだか、珊瑚の鯉、五色ごしきふなが泳ぐとも聞かないのに、池を蓬莱ほうらいの嶋に望んで
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ウオという語もこれと同様に、食用に供せられぬ丁班魚めだかなどには及ばなかった。それがコトリと小の字を添えて、弘く雀の類を総括するまでには、若干の新しい推理を必要とする。
若き女鷹めだかしあらば。——
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
水車のわきの小川には、いつも目高魚めだかや、泥鰌どぢやうや、田螺たにしや、小蟹こがにや、海老えびの子などがゐました。私たちはそれを捕つてバケツに入れ、カーン/\の鳴るまで、のんきにそこで遊ぶのでした。
先生と生徒 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)