“りやうたん”の漢字の書き方と例文
語句割合
兩端100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
理科大學人類學教室りくわだいがくじんるゐがくけうしつには磨製石斧三百計り有れど、兩端りやうたんに刄有るものはただのみ。コロボックルは磨製石斧をなん目的もくてきに用ゐしや。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
發見はつけんしたのはこのしゆ例外れいぐわいで、突起つまみいのである。其代そのかはり、兩端りやうたん二箇宛ふたつづゞ小孔せうこう穿うがつてある。ひもるゐしたものとほして、それをつまやうにしたのかもれぬ。
天葢てんがいというても兩端りやうたんわらびのやうにまかれたせま松板まついたを二まいあはせたまでのものにすぎない簡單かんたんなものである。すゝけたかべにはれもふるぼけたあか曼荼羅まんだら大幅おほふくかざりのやうにけられた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あさになつてからもおしな容態ようだいがいゝので勘次かんじはほつと安心あんしんした。さうしてなゝめとほくからふゆびながら庭葢にはぶたうへむしろいてたはらみはじめた。こもつくこは兩端りやうたんあしいてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)