“だつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
66.7%
喙長魚11.1%
11.1%
11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武村兵曹たけむらへいそうわたくしとは、ぼうだつして下方したながめたが、かぜみなみからきたへと、輕氣球けいきゝゆうは、三千すうしやく大空たいくうを、次第しだい/\に大陸たいりくほうへと、やがて、れし朝日島あさひじま
ジーモン・ゼムレルは、背の低い、落着きのない、やせぎすの男で、額ぎわに魚のような目を持った、喙長魚だつみたいな顏をした氣味のわるい男であった。
彼のブロンドの頭は、ほかの連中より一フィートも高くとびあがったり、ひっこんだりして、さながら水中をとびまわる喙長魚だつのようであった。あちこちの隅で、娘たちが嬌聲をあげた。
だつたいるゐ、人をさすとあればはちるゐ也、雪中のむしじよしたがふべし、しかれば雪蛆せつじよは雪中の蛆蠅うじばへ也。木火土金水もくくわどごんすゐの五行中皆虫をしやうず、木の虫土の虫水の虫はつねに見る所めづらしからず。
ていしきりふたゝんことをほつしてつひ如何いかんともすることあたはず。侍中じちうすゝんでいはく、だつ鯔魚しぎよたしむ、ねこにまたゝびとうけたまはる。しんねがはくはこれくせんと、いたゑがいて兩生りやうせい鯔魚しぎよをどらし、きしけてみづうかゞふ。
聞きたるまゝ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)