“たゝき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三和土53.3%
20.0%
6.7%
和土6.7%
漆喰6.7%
強盜6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『それ其處にバケツがあるよ。それ、それ、何處を見てるだらう、此人は。』と言つて、三和土たゝきになつた流場の隅を指した。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
肉のやぶる程に打たゝきければ彌十は是に堪兼たへかねアツとさけんで泣出しアヽ御ゆるくだされよ何事もみなつゝまず申上ます/\と詫けるに然らば白状すべしとせめとゞめ猶強情にちんずれば餘計よけいいたいめを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たゝものありさては役人後を追來りしかど更に心も落付おちつかず返事さへろくにせざれば表には又々また/\たゝき早く此處をお開下あけくだされと云ふを聞けば女の聲なる故不思議ふしぎに思ひすこ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たゝきけれども今日は奉行所へ一同罷出まかりいでつかれにもよくこみ居て何分起出おきいでぬゆゑ裏口に廻り見るに如何さま久兵衞が逃出したる所らしく戸など明放あけはなしありしかばうちへ入て家内の者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御出おいででやす。御這入んなさい」と友達見た様に云ふ。小使にいて行くとかどがつて和土たゝきの廊下をしたりた。世界が急に暗くなる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其所迄そこまで一所いつしよませう。いでせう」と云つた。三四郎は靴のひもを結びながら、「えゝ、うでも」と答へた。女は何時いつの間にか、和土たゝきうへりた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「こんなに洋服なんかに着換へるのは厄介だけど、私はあの銀座の通りなぞの漆喰たゝきになつてるやうなところを靴でさつさと歩くのが好きだものだから。」
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
無理におくみのために湯殿へ水を取つてくれた婆やは、漆喰たゝきの上に立つて前垂で手を拭いた。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
「手前は手弄てなぐさみばかりかと思つたら、何時の間に娘師むすめし強盜たゝきの眞似をするやうになつたんだ」