“コンクリート”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
混凝土79.2%
凝固土8.3%
三和土4.2%
凝混土4.2%
鉄筋4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その混凝土コンクリート氏こと、山木やまき勘九郎氏邸の前を通ると、鬱蒼うっそうたるかしの木立の奥に、青空の光りを含んだ八手やつでの葉が重なり合って覗いている。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いつの間にか背後の生垣の処に植木屋に混って詰襟を着た頑丈な男がしゃがんで朝日をふかし始めた。石の門柱を立てる、土台の凝固土コンクリートこもがかぶせてある。
牡丹 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
玄関の三和土コンクリートの濡れた上へ速達が落ちていたのを、めったにない事だと胸をドキドキさせて読んで行くと、「放浪記出版」と云う通知なのであった。
落合町山川記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
一番下の凝混土コンクリートに接する処の奥の方から、半腐りになったメリヤスの襯衣シャツに包んだ、ボロボロの手袋と、靴下と、赤錆あかさびだらけの藁切庖丁が一梃出て来た。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
鉄筋コンクリートの 固さは死んだままなりき
鶴彬全川柳 (新字旧仮名) / 鶴彬(著)