たゝき)” の例文
格子戸作かうしどづくりになつてましてズーツと洗出あらひだしたゝきやまづらの一けんもあらうといふ沓脱くつぬぎゑてあり、正面しやうめんところ銀錆ぎんさびふすまにチヨイと永湖先生えいこせんせい光峨先生くわうがせんせい合作がつさく薄墨附立書うすずみつけたてがきふので
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
肉のやぶる程に打たゝきければ彌十は是に堪兼たへかねアツとさけんで泣出しアヽ御ゆるくだされよ何事もみなつゝまず申上ます/\と詫けるに然らば白状すべしとせめとゞめ猶強情にちんずれば餘計よけいいたいめを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うちには小供が三人まであるが、其等それらは一切人のい亭主にたゝきつけておいて、年中近所の放蕩子息のらむすこや、若い浮氣娘と一緒になつて、芝居の總見そうけんや、寄席入よせつぱいりに、浮々うか/\と日を送り、大師詣だいしまゐりとか
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)