“しゅうちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シュウチョウ
語句割合
酋長64.3%
秀調14.3%
繍帳4.8%
主張2.4%
周朝2.4%
周長2.4%
宗朝2.4%
崇重2.4%
愁腸2.4%
秋潮2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親切な酋長しゅうちょうがえらんでくれたダイヤ族の若者は、巧みに危険を避けて、丸木舟をあやつった。——クラパという名の若者だった。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
せん団十郎だんじゅうろう菊五郎きくごろう秀調しゅうちょうなぞも覚えています。私がはじめて芝居を見たのは、団十郎が斎藤内蔵之助さいとうくらのすけをやった時だそうですが、これはよく覚えていません。
文学好きの家庭から (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
葉公しょうこう子高しこうりゅうを好むこと甚だしい。居室にも竜を繍帳しゅうちょうにも竜を画き、日常竜の中に起臥きがしていた。これを聞いたほんものの天竜が大きに欣んで一日葉公の家にくだおのれの愛好者をのぞき見た。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
じっさい司法参事官しほうさんじかんのクナップ氏などは、この主張しゅうちょうにとても熱心で、さっそく主人役の奥さんを身方につけてしまったほどでした。
しかし紀元前十二世紀、周朝しゅうちょうの確立とともに古代シナ文化は隆盛その極に達し、法律慣習が大いに重んぜられたために、個人的思想の発達は長い間阻止せられていた。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
燕王衝撃はなはつとむれどもづることを得ず、ほとんど其のるところとならんとす。朱能しゅのう周長しゅうちょう等、王の急を見、韃靼だったん騎兵をはなって庸の軍の東北角を撃つ。庸これふせがしめ、かこみやゝゆるむ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
出家しゅっけのいうことでも、おしえだの、いましめだの、説法とばかりは限らぬ、若いの、聞かっしゃい、と言って語り出した。後で聞くと宗門名誉しゅうもんめいよの説教師で、六明寺りくみんじ宗朝しゅうちょうという大和尚だいおしょうであったそうな。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
予は僅に二三の京阪の新聞紙を読んで、国の中枢の崇重しゅうちょうしもてはやす所の文章の何人の手に成るかをうかがい知るに過ぎぬので、たとえばれんを隔てて美人を見るが如くである。
鴎外漁史とは誰ぞ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
攀慕はんぼ愁腸しゅうちょう、尽し難しとは、このことでしょうか。慚愧ざんきねん、哀傷の感、どういってみても、いまの私の思いはこれを筆舌ひつぜつにすることもできませぬ……。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「眼に立つや海青々と北の秋」左のまどから見ると、津軽海峡の青々とした一帯の秋潮しゅうちょうを隔てゝ、はるかに津軽の地方が水平線上にいて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)