“ざんげつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
殘月66.7%
残月33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨夜(さくや)新嘉坡(シンガポール)發(はつ)、一片(ぺん)の長文(ちやうぶん)電報(でんぽう)は、日本(につぽん)の海軍省(かいぐんせう)に到達(たうたつ)した筈(はづ)であるが、二隻(さう)は去(さ)る金曜日(きんえうび)をもつて、印度大陸(インドたいりく)の尖端(せんたん)コモリンの岬(みさき)を廻(めぐ)り錫崙島(セイロンたう)の沖(をき)を※(す)ぎ、殘月(ざんげつ)淡(あは)きベンガル灣頭(わんとう)、行會(ゆきあ)ふ英(エイ)、佛(フツ)
赤(あか)い額(ひたひ)、蒼(あを)い頬(ほゝ)——辛(から)うじて煙(けむり)を拂(はら)つた絲(いと)のやうな殘月(ざんげつ)と、火(ひ)と炎(ほのほ)の雲(くも)と、埃(ほこり)のもやと、……其(そ)の間(あひだ)を地上(ちじやう)に綴(つゞ)つて、住(す)める人(ひと)もないやうな家々(いへ/\)の籬(まがき)に、朝顏(あさがほ)の蕾(つぼみ)は露(つゆ)も乾(かわ)いて萎(しを)れつゝ
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
即(すなわち)荒木古童(あらきこどう)が『残月(ざんげつ)』、今井慶松(いまいけいしょう)が『新曲洒(しんきょくさら)し』、朝太夫(あさたゆう)が『お俊(しゅん)伝兵衛(でんべえ)』、紫朝(しちょう)が『鈴(すず)ヶ森(もり)』の類(たぐい)これなり。
一夕 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
しかし残月(ざんげつ)であったんです。何為(なぜ)かというにその日の正午(ひる)頃、ずっと上流の怪(あや)しげな渡(わたし)を、綱に掴(つか)まって、宙へ釣(つる)されるようにして渡った時は、顔が赫(かっ)とする晃々(きらきら)と烈(はげし)い日当(ひあたり)。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)