“こうが”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コウガ
語句割合
黄河37.1%
甲賀22.9%
高雅8.6%
公衙5.7%
江河5.7%
高臥5.7%
黄瓦5.7%
侯駕2.9%
恒河2.9%
高賀2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼等の枕に響いたのは、ちょうどこの国の川のように、清いあまがわ瀬音せおとでした。支那の黄河こうが揚子江ようすこうに似た、銀河ぎんがの浪音ではなかったのです。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
いつものように、大坂、よど、京都と経て来た秀吉の大軍は、どうしたことか、こんどは坂本から急に道を転じて、伊賀いが甲賀こうがを越え、伊勢いせへ出た。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
... 春琴はその第二女にして文政ぶんせい十二年五月二十四日をもってうまる」とある。またいわく、「春琴幼にして穎悟えいご、加うるに容姿端麗ようしたんれいにして高雅こうがなることたとえんに物なし。 ...
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
堂々たる公衙こうがはあたかも自大相下らざる書生放談の下宿屋の如く、局長閣下の左右一人として吏臭あるものはなく、煩瑣はんさなる吏務を執るよりはむしろ詩を品し画を評し道徳を説き政治を談じ
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
江河こうが潔清けつせいなれば女に佳麗かれい多しと謝肇淛しやてうせつがいひしもことはりなりとおもひつゝ旅宿りよしゆくかへり、云々しか/″\の事にて美人びじんたりと岩居がんきよに語りければ、岩居いふやう、かれは人の知る美女なり
秋晴の奇北きほく高臥こうがのところ
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
かのくにの制、天子のおくは、くに黄瓦こうがを以てす、旧瓦は用無し、まさに黄なるにかわるべし、といえる道衍が一語は、時に取っての活人剣、燕王宮中の士気をして、勃然ぼつぜん凛然りんぜん糾々然きゅうきゅうぜん
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その間わずかに三十年、しこうして彼が社会に馳駆ちくしたるは嘉永四年侯駕こうがして江戸におもむきたるより以来、最後の七、八年に過ぎず。彼の社会的生涯かくの如く短命なり。彼果して伝うべきものあるか。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
その泉がチュミク・ガンガー(訳は恒河こうがの源泉)というのです。そこで水を飲んでそれから北の方の山に登りますと大きな白大理石がある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
次に贔屓にしたのは五代目沢村宗十郎さわむらそうじゅうろうである。源平げんべえ、源之助、訥升とつしょう、宗十郎、長十郎、高助たかすけ高賀こうがと改称した人で、享和二年に生れ、嘉永六年十一月十五日に五十二歳で歿した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)