靴屋くつや)” の例文
王さまは靴屋くつやの店からとびだしました。とびだすとき、ひおいのぼうにごつんと頭をぶつけて、大きなこぶをつくりました。
王さまと靴屋 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
下人 こゝに名前なまへいてある人達ひとたち見附みつけい! えゝと、靴屋くつやものさしかせげか、裁縫師したてや足型あしかたかせげ、漁夫れふしふでかせげ、畫工ゑかきあみかせげといてあるわい。
女房にょうぼうや、」と靴屋くつやった。「みせって、一ばんうえたなに、赤靴あかぐつが一そくあるから、あれをってな。」
されば私も、あわれなる靴屋くつやの主人が当時いかに苦心したかについて、もはやこれ以上は語らぬであろう。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
靴屋くつやが靴を作り、桶屋おけやが桶を作るように、黙って自分の仕事を、忠実にやってゆけばよいのです。だが、私どもの人生の旅路は、坦々たんたんたるアスファルトの鋪道ではありません。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
宝石師ほうせきしがゆびわやうでわに宝石をちりばめるところや、挽物師ひきものしが鉄をあつかうところ、それからまた、靴屋くつやが赤いやわらかい靴をつくるところや、金糸工きんしこうが金糸をぐるぐるまわすところや
靴屋くつやの踊りと名歌手の入場」にはコロムビアにワルターが英国の管弦団を指揮したのがある(J八一七五)。「懸賞の歌」は非常に美しく一般に親しまれる歌だが、不思議に良いのがない。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
余は旅装整えて戸をとざし、かぎをば入口に住む靴屋くつやの主人に預けて出でぬ。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ある時、きりぎりすさんが、靴屋くつやさんをはじめることになりました。
あひるさん の くつ (新字旧仮名) / 村山籌子(著)
靴屋くつやはこれをくと、襯衣シャツのまんまで、戸外そと駈出かけだして、うえかざして、家根やねうえながめました。
町には小さな靴屋くつやがいっけんあって、おじいさんがせっせとくつをつくっておりました。
王さまと靴屋 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
彼はラニスタムドゥウィという村の靴屋くつやであった。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
うたってしまうと、とり靴屋くつやみせんでき、家根やねうえまって、うたいました。
靴屋くつやのじいさんは、そのかたが王さまであるとは知りませんでしたので
王さまと靴屋 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
靴屋くつやのこぞう、兵助へいすけが、はじめていっそくのくつをつくりました。
売られていった靴 (新字新仮名) / 新美南吉(著)