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酷
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ひで
ふりがな文庫
“
酷
(
ひで
)” の例文
亭「意趣返しが……はア今に帰るべえに、
私
(
わし
)
が
此処
(
こゝ
)
にいたら、又
酷
(
ひで
)
え目に逢わねえとも云われやせん、まアお気をお付けなせえまし」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
牛蒡
(
ごばう
)
もうつかりして
繩
(
なは
)
で
縛
(
しば
)
つて
活
(
い
)
けちや、
其處
(
そこ
)
から
腐
(
くさ
)
れがへえつて
酷
(
ひで
)
えもんだな、
藁
(
わら
)
は
餘
(
よ
)
つ
程
(
ぽど
)
嫌
(
きれ
)
えだと
見
(
め
)
えんのさな」
勘次
(
かんじ
)
は
横合
(
よこあひ
)
からいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
七色の
虹
(
にじ
)
を望みながら、悠然と御帰館相成ろうという寸法であったが、問屋がそう
旨
(
うま
)
く卸してくれぬことがあって、一度
酷
(
ひで
)
え目に遭ったことがある。
雷嫌いの話
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「何んと、手この冷えていること! お前のお父さん
酷
(
ひで
)
えお父さんだな。よしよし、今すぐ
牛乳
(
ちち
)
のませてやるよ」
凍雲
(新字新仮名)
/
矢田津世子
(著)
「うふふ、わしんとこ来てくれねえかな、う、酒もあるでな、全く何ちゅう
酷
(
ひで
)
え雨だかよ」
土城廊
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
▼ もっと見る
「丁度よくぶつかってよかった。だが、いくら呼んでも返辞をしねえなあ
酷
(
ひで
)
えよ。」
神棚
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「
俺
(
お
)
ら、
爺樣
(
ぢいさま
)
に
鐵火箸
(
かなひばし
)
で
打
(
ぶ
)
つ
飛
(
と
)
ばさつて、
骨接
(
ほねつぎ
)
へ
行
(
い
)
つて
來
(
き
)
た
處
(
とこ
)
だが、
忙
(
いそが
)
し
處
(
ところ
)
酷
(
ひで
)
え
目
(
め
)
に
逢
(
あ
)
つちやつた」
勘次
(
かんじ
)
はそれでも
口
(
くち
)
が
澁
(
しぶ
)
つて
思
(
おも
)
ふ
樣
(
やう
)
にいへなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
勿体
(
もったい
)
ねえから中央気象台にも教えてやろうか! と思わぬでもなかったが、いつかウソを
吐
(
つ
)
いて、私を
逗子
(
ずし
)
で
酷
(
ひで
)
え目に遭わせた
恨
(
うら
)
みがあるから、止めにしてくれた。
雷嫌いの話
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「さういへばまあ、あつちの
方
(
はう
)
は
酷
(
ひで
)
え
洪水
(
みづ
)
だつち
噺
(
はなし
)
だつけがどうでござんしたね」
女房
(
にようばう
)
は
手拭
(
てぬぐひ
)
をとつていつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“酷”の意味
《形容動詞》
酷(ひど)い。厳(きび)しい。
(出典:Wiktionary)
酷
常用漢字
中学
部首:⾣
14画
“酷”を含む語句
苛酷
惨酷
残酷
酷似
酷烈
手酷
酷使
慘酷
冷酷
殘酷
小酷
酷待
真一酷
酷薄
峻酷
深酷
酷過
一酷
酷吏
酷熱
...