“峻酷”の読み方と例文
読み方割合
しゅんこく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
サンテ監獄に囚われ、殺人犯の名のもとに検事の峻酷しゅんこくな取調べを受けつつあるジルベールの母親であったのだ!ルパンはなおつづけた。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
それはまたしっかりした精悍せいかんなそして陰気な顔つきであった。変に複雑な相貌で、一見しては謙譲に見えるが、やがて峻酷しゅんこくなふうに見えて来る。
屋外には峻酷しゅんこくな冬が、日ごと夜ごと暴れ狂っていた。世界はすべて、いやが上にも降り積もる深雪の下にしつぶされて死んだようになっていた。
田舎医師の子 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)