“しゅんこく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
峻酷75.0%
瞬刻16.7%
峻刻8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはまたしっかりした精悍せいかんなそして陰気な顔つきであった。変に複雑な相貌で、一見しては謙譲に見えるが、やがて峻酷しゅんこくなふうに見えて来る。
蛇丸じゃまる——という名のとおりに、生き物のごとく自ら発して、しゃ二に襲いかかってくる壁辰の脇腹わきばらを、下から、つかまで肉に喰い込んで突き——上げたと見えた秒間、その紙一枚のような瞬刻しゅんこくだった。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そうして、一言ひとことも口をかなかった。宗助はこれらの人の顔を一目見て、まずその峻刻しゅんこくなのに気を奪われた。彼らは皆固く口を結んでいた。事ありげなまゆを強く寄せていた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)