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酷
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はなは
ふりがな文庫
“
酷
(
はなは
)” の例文
また獅と呼ぶのは同じく東半球に住まぬピューマなるなど猫属の諸獣の性質
酷
(
はなは
)
だ相似たる点から名称の混雑は
尠
(
すく
)
なくない。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
今日
(
けふ
)
まで私は
酷
(
はなは
)
だ都合の
好
(
い
)
いことを考へて居た。自分の目的は目的として置いて、衣食の道は別にするやうな方針を取つて来た。それが自分の目的に一番
適
(
かな
)
つたことだと信じて来た。
突貫
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
此
(
この
)
歳
(
とし
)
漢王
(
かんおう
)
高煦
(
こうこう
)
反す。高煦は永楽帝の子にして、仁宗の同母弟、
宣徳帝
(
せんとくてい
)
の
叔父
(
しゅくふ
)
なり。燕王の兵を挙ぐるや、高煦父に
従
(
したが
)
って力戦す。材武みずから
負
(
たの
)
み、騎射を
善
(
よ
)
くし、
酷
(
はなは
)
だ燕王に
肖
(
に
)
たり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
浮世に背き微志を蓄へてより、世路
酷
(
はなは
)
だ
峭嶢
(
せうげう
)
、烈々たる炎暑、
凄々
(
せい/\
)
たる冬日、いつはつべしとも知らぬ旅路の空をうち眺めて、
屡
(
しば/\
)
、正直男と共に故郷なつかしく袖を涙にひぢしことあり。
三日幻境
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
南洲は
素
(
も
)
と
飮
(
いん
)
を
解
(
かい
)
せず、
強
(
し
)
ひて之を
盡
(
つく
)
す、
忽
(
たちま
)
ち
酩酊
(
めいてい
)
して
嘔吐
(
おうど
)
席
(
せき
)
を
汚
(
けが
)
す。東湖は南洲の
朴率
(
ぼくそつ
)
にして
飾
(
かざ
)
るところなきを見て
酷
(
はなは
)
だ之を
愛
(
あい
)
す。嘗て曰ふ、他日我が志を
繼
(
つ
)
ぐ者は獨此の少年子のみと。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
▼ もっと見る
かの
逆巻
(
さかま
)
く波に分け入りし宮が、息絶えて浮び出でたりし
其処
(
そこ
)
の景色に、似たりとも
酷
(
はなは
)
だ似たる岸の
布置
(
たたずまひ
)
、
茂
(
しげり
)
の
状況
(
ありさま
)
、
乃至
(
ないし
)
は
漾
(
たた
)
ふる水の
文
(
あや
)
も、
透徹
(
すきとほ
)
る底の
岩面
(
いはづら
)
も、広さの程も、位置も、
趣
(
おもむき
)
も
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
その沒理想の造化は
酷
(
はなは
)
だゾラが造化に肖たり。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
予かつて生きた品を獲たが暫くして死んだからその活態を知らぬ。海馬、和名はタツノオトシゴまた竜の駒、
蛟
(
みづち
)
の子など呼び、その頭馬に
酷
(
はなは
)
だ似、左右の眼カメレオン同前別々に動く。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
“酷”の意味
《形容動詞》
酷(ひど)い。厳(きび)しい。
(出典:Wiktionary)
酷
常用漢字
中学
部首:⾣
14画
“酷”を含む語句
苛酷
惨酷
残酷
酷似
酷烈
手酷
酷使
慘酷
冷酷
殘酷
小酷
酷待
真一酷
酷薄
峻酷
深酷
酷過
一酷
酷吏
酷熱
...