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つうりき
ふりがな文庫
“
通力
(
つうりき
)” の例文
とても私の
智慧
(
ちえ
)
では及ばない神変不可思議の
通力
(
つうりき
)
を備え、又いつの間に何をしているか、ちっとも安心はならないように思われて来るのです。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
それを
教
(
おそ
)
わるのは、
通力
(
つうりき
)
をもったある女のひとが、ふしぎなきどくをもつおだまきの糸をくれたおかげでした。
六羽の白鳥
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
通力
(
つうりき
)
を得た猫は、ずいぶん大恩うけた主人の
仇
(
あだ
)
を討ったという話もきいているが、おまえにそんな気持の万分の一でもあれば、どこで小金吾が殺されたか
亡霊怪猫屋敷
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「来たか、
昨夜
(
ゆうべ
)
お前が魔者の
呪
(
のろ
)
いを
斬
(
き
)
り払ったから、もう
通力
(
つうりき
)
を
失
(
うしの
)
うた、これを持って往って、見つけたなら、
蓋
(
ふた
)
を開けろ、それまでは蓋を開けてはならんぞ」
赤い土の壺
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
生一本
(
きいっぽん
)
の酒を飲むことの自由自在、
孫悟空
(
そんごくう
)
が雲に乗り霧を起こすがごとき、
通力
(
つうりき
)
を持っていたもう「富豪」「成功の人」「カーネーギー」「なんとかフェラー」
号外
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
「いや、女になど触れたら、十数年、諸国の
深岳
(
しんがく
)
で苦行した
通力
(
つうりき
)
を一夜にして失ってしまう」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わたくしどものこのお
酒
(
さけ
)
は、「
神
(
かみ
)
の
方便
(
ほうべん
)
鬼
(
おに
)
の
毒酒
(
どくざけ
)
」という
不思議
(
ふしぎ
)
なお
酒
(
さけ
)
で、
人間
(
にんげん
)
が
飲
(
の
)
めば
体
(
からだ
)
が
軽
(
かる
)
くなって
力
(
ちから
)
がましますが、
鬼
(
おに
)
が
飲
(
の
)
めば
体
(
からだ
)
がしびれて、
通力
(
つうりき
)
がなくなってしまって、
切
(
き
)
られても
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
俺
(
おれ
)
は
通力
(
つうりき
)
によって八十万里を
飛行
(
ひぎょう
)
するのに、
儞
(
なんじ
)
の掌の外に飛出せまいとは何事だ!」言いも終わらず
觔斗雲
(
きんとうん
)
に打乗ってたちまち二、三十万里も来たかと思われるころ、赤く大いなる五本の柱を見た。
悟浄歎異:―沙門悟浄の手記―
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
絶壁の
磽确
(
こうかく
)
たる如く、壁に雨漏の線が入つた
処
(
ところ
)
に、すらりとかゝつた、
目覚
(
めざめ
)
るばかり
色好
(
いろよ
)
き
衣
(
きぬ
)
、
恁
(
かか
)
る
住居
(
すまい
)
に似合ない余りの思ひがけなさに、
媼
(
おうな
)
の
通力
(
つうりき
)
、
枯野
(
かれの
)
忽
(
たちま
)
ち
深山
(
みやま
)
に変じて、こゝに蓑の滝、壁の
巌
(
いわお
)
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
昇天の竜の跡ある洞に居ぬ
通力
(
つうりき
)
のなきこの羅漢達
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
万民みな、彼の
通力
(
つうりき
)
を賞めたたえ、その名声はいちどに鳴り
亙
(
わた
)
った。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
みな、
自得
(
じとく
)
の
研鑽
(
けんさん
)
から
通力
(
つうりき
)
した
人間技
(
にんげんわざ
)
であることが
納得
(
なっとく
)
できた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
通力
(
つうりき
)
のある
神伝
(
しんでん
)
の
魔独楽
(
まごま
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
通
常用漢字
小2
部首:⾡
10画
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“通力”で始まる語句
通力立