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そとうば
ふりがな文庫
“
蘇東坡
(
そとうば
)” の例文
蘇東坡
(
そとうば
)
の詩に「竹外
ノ
桃花三両枝。春江水暖
ナルハ
鴨先
ズ
知
ル
。
蔞嵩
(
ろうこう
)
満
チテ
レ
岸
ニ
蘆芽短
シ
。
正
(
まさ
)
ニ
是
レ
河豚
ノ
欲
スルノ
レ
上
ラント
時」
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
たしか
蘇東坡
(
そとうば
)
の文章の中にあつたと思ふが、雷もいつ落ちるか知れないから権威があるので、あれが悪人だけを打つものときまつてゐたら
自然
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
門外橘花猶的皪、牆頭茘子已※斑、というのは
蘇東坡
(
そとうば
)
(彼は南方へ流された)だが、ちょうどそっくりそのままの情景である。
環礁:――ミクロネシヤ巡島記抄――
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
それ勝敗は兵家の常なり。
蘇東坡
(
そとうば
)
が
所謂
(
いわゆる
)
善
(
よ
)
く
奕
(
えき
)
する者も日に勝って日に
敗
(
やぶ
)
るゝものなり。然るに一敗の故を以て、老将を退け、
驕児
(
きょうじ
)
を挙ぐ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
全体この角煮は
宋
(
そう
)
の
蘇東坡
(
そとうば
)
が
工風
(
くふう
)
した料理だといって支那人は東坡肉と号するが、最初は今いった通り
杉箸
(
すぎばし
)
の通るまで
湯煮
(
ゆで
)
てそれを
冷却
(
さま
)
しておく。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
▼ もっと見る
「案じるには及ばん。近ごろ天下に
流行
(
はや
)
ッている四家の書体といえば、
蘇東坡
(
そとうば
)
、
黄魯直
(
こうろちょく
)
、
米元章
(
べいげんしょう
)
、
蔡京
(
さいけい
)
の四人で、これを宋朝の四大家といっている」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
溜り水を瀦というも豕が汚水を好むからだろう。
蘇東坡
(
そとうば
)
仏印と飲んで一令を行うを要す。一庭に四物あり、あるいは
潔
(
きよ
)
くあるいはきたなく韻を
差
(
たが
)
うを得ず。
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
壁には
四幅
(
しふく
)
の
金花箋
(
きんかせん
)
を貼って、その上に詩が題してある。詩体はどうも
蘇東坡
(
そとうば
)
の
四時
(
しじ
)
の
詞
(
し
)
に
傚
(
なら
)
ったものらしい。書は確かに
趙松雪
(
ちょうしょうせつ
)
を学んだと思う筆法である。
奇遇
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼は宋代に書家として
蘇東坡
(
そとうば
)
、米元章と並んで三大家といわれていたが、他の二人とはまるでその性質がちがう。東坡の書も米元章の書も実にうまい。まずいなどという分子はまるでない。
黄山谷について
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
蘇東坡
(
そとうば
)
は茶の清浄
無垢
(
むく
)
な力について、真に有徳の君子のごとく
汚
(
けが
)
すことができないと書いている。仏教徒の間では、道教の教義を多く交じえた南方の禅宗が苦心
丹精
(
たんせい
)
の茶の儀式を組み立てた。
茶の本:04 茶の本
(新字新仮名)
/
岡倉天心
、
岡倉覚三
(著)
蘇東坡
(
そとうば
)
云
(
いわ
)
ク、物薄クシテ情厚シト。コレ会ノ準トナス所以ナリ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
武田信玄が曾我五郎の生れ代りなどとは余り作意が奇抜で
寧
(
むし
)
ろ
滑稽
(
こっけい
)
だが、宋の
蘇東坡
(
そとうば
)
は戒禅師の生れ代り、明の王陽明は
入定僧
(
にゅうじょうそう
)
の生れ代り
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
しかし、やがて彼女が歌い出したのは、やはりこの国の詩人
蘇東坡
(
そとうば
)
の一詩を俗歌とした一トふしで
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
近づいてみれば、酒旗には「
潯陽江正庫
(
じんようこうほんてん
)
」とみえ、また
墻門
(
かき
)
の
簷
(
のき
)
には、
蘇東坡
(
そとうば
)
の書の
板額
(
いたがく
)
に
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
唐から宋へかけて処処方方に詩歌だの事跡だのを遺して居り、宋の人の間には其信仰が普遍で、既に
蘇東坡
(
そとうば
)
の文にさえ用いられているし、今でも法を
修
(
しゅ
)
して喚べば出て来ると思われている。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
また、
蘇東坡
(
そとうば
)
が種〻の食物を
雑
(
まじ
)
え
烹
(
に
)
て、これを
骨董羮
(
こっとうかん
)
といった。その骨董は
零雑
(
れいざつ
)
の義で、あたかも
我
(
わが
)
邦俗
(
ほうぞく
)
のゴッタ煮ゴッタ汁などというゴッタの意味に当る。それも
字面
(
じめん
)
には別に義があるのではない。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「
蘇東坡
(
そとうば
)
は犬へくれました」
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蘇
漢検準1級
部首:⾋
19画
東
常用漢字
小2
部首:⽊
8画
坡
漢検1級
部首:⼟
8画
“蘇”で始まる語句
蘇
蘇生
蘇芳
蘇鉄
蘇格蘭
蘇枋
蘇返
蘇州
蘇我
蘇士