トップ
>
若狹
>
わかさ
ふりがな文庫
“
若狹
(
わかさ
)” の例文
新字:
若狭
「八、此處は路地の奧で何處からも見えまいと思つたら、横田
若狹
(
わかさ
)
樣邸内の火の見
櫓
(
やぐら
)
から一と眼だね。——昨夜は暗くて氣が付かなかつたが——」
銭形平次捕物控:143 仏喜三郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
武弘
(
たけひろ
)
は
昨日
(
きのふ
)
娘
(
むすめ
)
と一しよに、
若狹
(
わかさ
)
へ
立
(
た
)
つたのでございますが、こんな
事
(
こと
)
になりますとは、
何
(
なん
)
と
云
(
い
)
ふ
因果
(
いんぐわ
)
でございませう。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
かくてタケシウチの宿禰がその太子をおつれ申し上げて
禊
(
みそぎ
)
をしようとして近江また
若狹
(
わかさ
)
の國を經た時に、越前の
敦賀
(
つるが
)
に假宮を造つてお住ませ申し上げました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
料理のことに明るい人の思ひ出として、ある雜誌の中で讀んだ
若狹
(
わかさ
)
の魚商人の話なぞもその一つだ。
桃の雫
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
るうちに、
其
(
そ
)
の
一
(
ひと
)
つが、ぱつと
消
(
き
)
えるかと
思
(
おも
)
ふと、
忽
(
たちま
)
ち、ぽつと、
續
(
つゞ
)
いて
同
(
おな
)
じ
形
(
かたち
)
が
顯
(
あらは
)
れます。
消
(
き
)
えるのではない、
幽
(
かすか
)
に
見
(
み
)
える
若狹
(
わかさ
)
の
岬
(
みさき
)
へ
矢
(
や
)
の
如
(
ごと
)
く
白
(
しろ
)
く
成
(
な
)
つて
飛
(
と
)
ぶのです。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
しかし
武内宿禰
(
たけのうちのすくね
)
だけは、お小さな天皇をおつれ申して、
穢
(
けが
)
れ
払
(
はら
)
いの
禊
(
みそぎ
)
ということをしに、
近江
(
おうみ
)
や
若狹
(
わかさ
)
をまわって、
越前
(
えちぜん
)
の
鹿角
(
つぬが
)
というところに仮のお宮を作り、しばらくの間そこに
滞在
(
たいざい
)
しておりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
平次はガラツ八を
鞭撻
(
べんたつ
)
して、吉田一學の屋敷と、一學の娘
百枝
(
もゝえ
)
の嫁入り先、金助町の園山
若狹
(
わかさ
)
の屋敷を探らせました。
銭形平次捕物控:051 迷子札
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
はい、あの
死骸
(
しがい
)
は
手前
(
てまへ
)
の
娘
(
むすめ
)
が、
片附
(
かたづ
)
いた
男
(
をとこ
)
でございます。が、
都
(
みやこ
)
のものではございません。
若狹
(
わかさ
)
の
國府
(
こくふ
)
の
侍
(
さむらひ
)
でございます。
名
(
な
)
は
金澤
(
かなざは
)
の
武弘
(
たけひろ
)
、
年
(
とし
)
は二十六
歳
(
さい
)
でございました。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
夕方路地を入つた人間を一々覺えて居る人はあるまいから
訊
(
き
)
いても無駄だ。庭から裏へ拔けると路地を通つて横町へバアと出る。左手は横田
若狹
(
わかさ
)
樣の
塀
(
へい
)
か、五千五百石の御旗本だ。
銭形平次捕物控:143 仏喜三郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「親分さん——
父
(
とゝ
)
さんの出入りの御屋敷でお目見得以上といふと、三軒しかありません。一軒は金助町の園山
若狹
(
わかさ
)
樣、一軒は
御徒
(
おかち
)
町の吉田一學樣、あとの一軒は
同朋町
(
どうぼうちやう
)
の篠塚三郎右衞門樣」
銭形平次捕物控:051 迷子札
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
若
常用漢字
小6
部首:⾋
8画
狹
部首:⽝
10画
“若狹”で始まる語句
若狹井
若狹鰈
若狹守藤原保忠